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フリーズ・ロンドン 2015

HAPPENINGText: Yuko Komiyama-Folan

Frieze Master
ベルナルド・グリュン「アフリカの彫刻と一緒の女性」 Frieze Master 2015, Photo: Mark Blower, Courtesy of Mark Blower/Frieze

リージェント・パークの反対側のフリーズ・マスターは全く違うゲームを見ているようだった。一部ノーマン・ローゼンタール候によるキュレーションで、驚くべき発見に溢れていた展示は、世界の好奇心、モダン・アート、そして最高峰の美術館のクオリティに劣らない古代アンティークなど、すべてが販売対象となっていた。

再び、オープニングの話に戻ろう。グッチのスポンサーによる今年のVIPプレビューのオープニング晩餐会は、モデルや映画スター、社交家、そして有名富裕層(昨年比300%に近いVIPがオープニング・ナイトに参加したメインのフリーズ・テントと比較するものはないのだが)で溢れるテントの中に大きなキャットウォークを作った。このフリーズ現象について、ロンドンの街は全ての面で前向きに盛り上がっており、結果として成功したと言えるのだろう。

イースト・エンド・レイトではイースト・エンドの多くのギャラリーが夜遅くまでドアを開け、観客たちをシャトルバスで送迎した。ウェスト・エンド・レイトも同じく。ソーホー(メイフェア付近で今現在最も熱いエリア)とウェスト・エンドでは全ての人がギャラリーを観覧できるようにした。

テート・モダンのオープニングはメキシコ人アーティスト、アブラハム・クルズヴィエイガスによるタービン・ホールのインスタレーションで、ロンドンの土で埋められたプラットフォームの足場(アーティストと彼のチームはロンドンの公園や庭園から土を集めた)を作ったが、大目に見て温かく迎えられたと言っておこう(少なくとも今現在は特に見るものはなく、不必要に醜くかった。3ヶ月して戻ってみたら苔くらいは生えているだろうか)。

Cerith Wyn Evans at White Cube Bermondsey
ケリス・ウィン・エヴァンス、ホワイト・キューブ・バーモンドジー, 2015年, Photo: White Cube (George Darrell)

最も印象に残っている一つは、ホワイト・キューブ・バーモンドジーで、ケリス・ウィン・エヴァンスの新作、ネオン・フォームズ(「能の後Ⅰ」)の展示とともに行われた、日本人エクスペリメンタル・ミュージシャンの灰野敬二によるパフォーマンスだ。ウィン・エヴァンスのクールでオーガニックで未来的なシャンデリアが小悪魔的な灰野を空間に照らし出し、灰野のデリケートでありながらエネルギッシュでピュアなサウンドが作品を作り上げる。

この長く果てしない2週間の内容から、フリーズ・ロンドン2015は過去から続く自信と、ギリギリといってよいだろうか、楽観的なアートの世界を描くことができたのではないだろうか。高級セラピーのように対価は高いのだが…

Frieze London 2015
会期:2015年10月14日〜17日
時間:12:00〜19:00
会場:リージェント・パーク
住所:Frieze, 1 Montclare Street, London
TEL:+44 (0)20 3372 6111
http://friezelondon.com

Text: Yuko Komiyama-Folan
Translation: Fuyumi Saito

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