アートフェア札幌 2013

HAPPENINGText: Ayumi Yakura

1405号室 マキイマサルファインアーツ(東京) 写真:小牧寿里
1405号室 マキイマサルファインアーツ(東京) 

マキイマサルファインアーツ(東京)の、サミラ・ホダエイは、作品により女性として社会の不条理を訴えているという、イランの女性アーティストだ。平面の鳥籠のような小作品のほか、海外で発表した大作を縮小し特殊印刷した作品に見入った。小林俊哉が描いた花は、ごく単純な色で、それが花であることを認識できる極限まで簡略化されたものであり、花そのものだった。来年3月1日から同ホテルで開催されるという新作の個展も楽しみだ。

1306号室 mograg garage(東京) 写真:小牧寿里
1306号室 mograg garage(東京)

mograg garage(東京)の、若い双子アーティストであるHAMADARAKAの作品は、黒地に鮮やかな半透明で、美しさと畏怖を感じさせる動物のようなものが、月や太陽など象徴的なモチーフと共に描かれていて、神話の一場面を描いたようにも見えた。また風船のオブジェに映像を投影した伊波英里のインスタレーションも話題となっていた。

1410号室 SNOW Contemporary(東京) 写真:小牧寿里
1410号室 SNOW Contemporary(東京)

SNOW Contemporary(東京)には、金理有による古代土器のようでいてスタイリッシュな陶芸作品が並んでいた。見たことの無い表現に驚くと、独創的な文様や強い眼など、表面の細かなディテールも観察したくなる。飯沼英樹の木彫はやや荒削りなようでいて、時代や世代を象徴する女性達の女性らしさが、ファッション広告のように第三者の視線を通しながら立体化されていると感じた。

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