鈴木涼子

PEOPLEText: Ayaka Sato

北海道出身のアーティスト、鈴木涼子は国内はもとより海外でも人気を博している。彼女の描く作品には、どこか、見ている我々が本来の自身と向き合い見つめ直すという意識や、ヒューマニズムを感じる事ができる。
そうした今までの発信してきた様々なシリーズを併せ、新たなものとして今回札幌から発信していく、北海道では6年振りとなる個展がCAI02で開催された。新作への思いを含め話を伺った。

鈴木涼子

自己紹介をお願い致します。

鈴木涼子。1970年、札幌出身のアーティストです。
現在は主に写真をメディアとしてますが、「写真家」ではなく一人の「美術家」だと思っています。ジェンダーやセクシャリティをテーマに、自意識や人間存在、その欲望などに焦点をあてた作品を発表しています。

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私は © Ryoko Suzuki

今回のCAI02企画展である鈴木涼子個展「Magnolia-マグノリア-」のテーマについてお伺いできますか?

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私は © Ryoko Suzuki

「私」の存在や定義、認識についてです。
長い間、人間が考え続けてきたとても根源的なテーマですが、作られた形式の中で捉えられて来た曖昧な「私」をあえて自意識を解放する事によってより実存的に再考しようとしています。
タイトルの「私は」とは、「私」が一歩進んで動き出し、表現しようとしている状態を表しています。

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