ファンタジスタ歌磨呂

PEOPLEText: Mariko Takei

マンガやアニメーションの新しい解釈を模索する気鋭アーティスト。

見るものの目を捉えて離さないそのポップで強烈なカラーを放つ作品を多数手がけているファンタジスタ歌磨呂。マンガの影響を強く受けた彼が手が生みだす作品は、イラスト、テキスタイル、グラフィック、映像と幅広く展開中。1月29日よりPUBLIC/IMAGE.3Dで開催の個展「COUNTERSTOP」では、テキスタイル作品を中心に展示し、その多様なパターンが無限に広がり、ファンタジスタ歌磨呂の小宇宙を作り出す。

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自己紹介をお願いします。

1979 年生まれ。フリーランス→会社勤務→フリーランス→現在さらなる活動の幅を広げるべくクリエイティブマネージメントA/Mに所属。マンガ家、イラストレーター、テキスタイルデザイナー、グラフィックデザイナー、アニメーションディレクター。マンガ創作集団「mashcomix」メンバーとして、漫画、アート、デザインをキーワードに活動中。

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マンガ、イラスト、テキスタイルやグラフィックのデザインやアニメーションなど、様々な制作を行っていますが、現在の活動にいたるまでの経緯を教えて下さい。

少年時代、アニメ、マンガばかりを見て育ちました。その流れで絵を描く事も非常に好きでしたので、将来絵を描く仕事に就きたいと思い、美術大学に進学しました。たまたま受かったのがテキスタイル科でした。学生時代からCDジャケットのデザインのお仕事等をしており、その流れで学校を卒業してからは、グラフィックデザインのお仕事を、制作会社や広告代理店などでしておりましたが、より自由な表現がしたくなり、フリーランスの道を選びました。

テキスタイルの作品「Utabric」についてご紹介いただけますか?

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Utabric “BAKI2OPTICAL”
結婚式の妻の衣装のために作成しました。アンシンメトリーカレイドスコープのイメージです。

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Utabric “MEXICO : EN LUNA DEMIEL”
新婚旅行でメキシコに行った時にインスピレーションを受けたものを撮影し、それらをコラージュしてます。思い出系作品です。

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Utabric “MANGA CAMO”
マンガのフキだしでカモフラージュを作ったら面白いかなと思って制作しました。何をカモフラージュしているかわかりませんが。。あとは、小さなものが集まって大きなものを作っていくイメージもあります。

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Utabric “ANIMAL”
あったらいいな〜ってずっと思ってたアイデアを形にしました。ちょっとシュールで魅力的なボタニカル系のイラストをかわいくあしらった感じです。

今回、PUBLIC/IMAGE.3Dで開催することになった個展「COUNTERSTOP」について、展示作品の紹介を交えて、その内容を教えて下さい。

今回テキスタイルデザインがメインの展示なのですが、絵的なアプローチのテキスタイルをめざし制作しました。パターンは無限に繋がり増殖していきます。目でその無限増殖を見る事はできませんが、絵は永遠に続いて行きます。その状態がゲームのスコアカウンターのカウンターストップのイメージと近かったので、このタイトルを名付けました。制作したテキスタイルが色々なものに落とし込まれております。

音楽やアニメなど様々なカルチャーをモチーフとして取り入れた今回の個展では、ファッションブランド「GALAXXXY」や、アキバ系アイドルグルーブ「ディアステージ」とのコラボレーションもされるそうですね。それぞれどのような展開となるのでしょう?

ディアステージさんの衣装をGALAXXXYさんと制作しました。オープニングレセプションでその衣装を着てディアステージさんにスペシャルライブをしていただく予定です。またGALAXXXYさんとはコラボレーションTシャツも作っております。

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また、上記コラボレーションに関して、それぞれコラボレーションをすることになった、そのきっかけを教えて下さい。

ディアステージさんとは2年前に内装に関わらせていただきその時から大好きでした。
GALAXXXYさんは前々から非常に興味のあったブランドで、この2社の今のトウキョウカルチャーの旬のツボを確実に抑えたセンスと、いつかコラボレイションをしたいと考えており、今回の展示のお話をいただいた時、企画をご提案したら見事OKをいただきました。

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手掛ける作品はマンガ表現がベースになっているようですね。マンガの表現をベースに作品を展開するようになったのはなぜですか?

マンガは日本を代表する素晴らしい文化です。そして僕らの世代の人間は必ず影響を受け育っていると思います。マンガ表現のイメージを使ったクリエイティブで、マンガやアニメーションの新しい解釈を自分なりに模索しています。

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mashcomix YOMIKIRI Vol.01

マンガ制作集団「mashcomix」での活動について教えて下さい。

1999年に学祭からスタートしました。上記とかぶりますが、マンガに少なからず影響を受け育って来た世代の集団がマンガ、アニメーションを新たな解釈で構築していくというコンセプトを元にマンガ雑誌だけにとどらまらない活動をしてきました。家をまるごとにマンガにしてしまう「mashcomix house」やレストランの内装「TOKYO BAR」などです。

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Tokyo Bar

影響を受けたマンガを教えて下さい。

寄生獣です。エコロジーの新しい解釈のマンガ作品で、中学生時代強い影響を受けました。初めて自身で連載をしたマンガ(校内だけでですが)も寄生獣の影響をモロに受けた「寄生アチャコ」でした。右手にアチャコと言われる少女が寄生してしまうお話で、かなり残虐なストーリーでした。登場人物が実在する学校の生徒や先生で、皆から恐れられている不良が出てきたりして、馬鹿な事とかをしたり、あんなこと、こんなこと、になったりするので、もっぱら評判はよかったですが、
バレた時は呼び出し系でした。

作品を作る上で、マンガ以外に影響を受けたモノや人、事柄などがあれば教えて下さい。

思い出です。自分の思い出を生かしたものづくりを出来るよう心がけております。
誰でも自分だけにしかない経験があり、僕も自分だけが経験した「想い」を強く意識し、それにより得たものを反映出来るようなものづくりができればと思っております。

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Utabric

今後チャレンジしてみたいことはありますか?

もっと海外をベースにクリエティブをしていきたいです。

今後の予定を教えて下さい。

マレーシアはクアラルンプールで今年の5月にアートフェスティバルの「クアラルンプール・デザインウィーク 2010」があり、それに出展する予定です。

ファンタジスタ歌磨呂「COUNTERSTOP」展
会期:2010年1月29日(金)〜 2月14日(日)
時間:12:00〜19:00 (月曜日定休)
オープニングレセプション:2010年1月29日(金)19:00-22:00
スペシャルライブ:Dear Stage
会場:PUBLIC/IMAGE.3D
住所:東京都世田谷区池尻2-32-2 1F
TEL:050-8882-0087
入場:無料
http://www.public-image.org/3d/

Text: Mariko Takei

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