TOKYO GRAPHIC PASSPORT

HAPPENINGText: Kayo Tamura

2日目は、世界の雑誌のアート・ディレクターや編集者を招いて、雑誌のクリエイティブを考えるカンファレンスを開催。

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1日目と会場が変わり、九段下にある歴史ある建造物、九段会館にて行われた。2日目はGRAPASSと共に「+81」の最新号が配られた。会場では7組のゲストスピーカーにより「雑誌のクリエイティブを考える」プレゼンテーションが行われた。

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クリストフ・ブルンケルは、1993年〜2006年までの13年間、フランス発の雑誌「パープル・ファッション」のアート・ディレクターを務め、最近ではアーティストとしても活躍している。雑誌の制作過程は根気のいる作業で、1日に進められるのは2ページほどだったそうだ。中身よりも大切な事は構成。子供心になり常識を打ち破る形で作っていると語った。『みんな雑誌をやってみてはどうだろう。既製服ではなく、若者の為のオートクチュールのような雑誌を』と最後に語り、雑誌への興味を注ぐ内容となった。

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ベルリン発のクリエイティブカルチャー雑誌「032c」。雑誌の名前である032cは、パントンカラー番号に由来している。常に新しいクリエイティブに取り組んでいるこの雑誌を手がける、発行人兼編集長のJoerg Kochによると『雑誌は、質問を投げかける。そして、我々の雑誌の中でその結果を取り上げた。可能性やポテンシャルの蓄積、決まりきった物を定義する方法はとっていなかった。読者を真剣に受け止め、このようなアプローチをとった結果、非常に多種多様の読者層をつかむ事ができた』そうだ。雑誌のタイトルやデザイン、背景などが詳細に語られたプレゼンはとても貴重な物となった。

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