ルイ・ヴィトンのアート展
HAPPENINGText: Justin Tsui
展覧会風景
ルイ・ヴィトンは単なる有名な国際的ブランドではなく、150年以上に渡りエレガンスで洗練されたフランスのライフタイルを提供しているブランドだ。作りのしっかりした高級品をプロデュースする他、あらゆる点でアートと近しい関係を結んでいる。今回、ルイ・ヴィトン美術財団によるルイ・ヴィトン初となるオフィシャル展覧会をフランスではない国で開催が決まり、香港がその地に選ばれた。街で開催された今年の「ル・フレンチ・メイ」のイベントの中でも、「Louis Vuitton: A Passion Of Creation(ルイ・ヴィトン:制作への情熱)」は最高にエキサイティングなイベントとなった。
ギルバート&ジョージ
最も才能あるファッションデザイナーの1人で、1997年からアートディレクターを務めるマーク・ジェイコブスの勢いのもと、ルイ・ヴィトンは、スティーブン・スプラウス、村上隆、リチャード・プリンス等、数多くの素晴らしいアーティストとコラボレートしてきた。ルイ・ヴィトンの歴史と様々なアーティストと築いてきたアートの世界を展示するのが今回の展覧会「Louis Vuitton: A Passion Of Creation」なのである。
村上隆
展覧会は2部構成となっている。1つめの「Louis Vuitton and Art(ルイ・ヴィトンとアート)」は、ブランドの伝統とマーク・ジェイコブスと3人の現代アーティスト(スティーブン・スプラウス、村上隆、リチャード・プリンス)によるコラボレーションに捧げているもの。スティーブン・スプラウスによる眩しいほどのグラフィティスタイルの作品、村上隆によるサクラモノグラムと立体作品、リチャード・プリンスによる話題となったコレクション「ナース」を展示した。更にプリンスは、会場となった香港美術館の外観を「アフターダーク」シリーズでラッピング、香港のヴィクトリア港に新しいその姿を浮かび上がらせた。
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