スーパー・ネイチャー

PEOPLEText: Kazumi Oiwa

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Rabbit Wonderland

そういった「自然」がテーマの作品が多い中「ラビット・ワンダーランド」では、デジタルな世界を見せてくれていますね。この作品だけ特殊だなと思うのですが、なぜこのような作品になったのでしょうか?また「ラビット・ワンダーランド」を出展した「上海アルス・フェスティバル2008」の内容も教えていただけますか?

「ラビット・ワンダーランド」は、視覚的言語学習のリサーチをベースにしています。それは、ユーザーが視覚的アイコンやシンボル(ラビット)を利用してコミュニケーションをはかったり、遊んだりすることを可能にします。「ラビット・ワンダーランド」の象徴的シンボルは、フレンドリーでラッキーなウサギです。それは、伝統的に中国人の間では、平和や吉兆を表現するものとして好まれているのです。屋外にLEDを使用したインタラクティブなオブジェを作成し、イベント期間中に上海の街並に暖かさや笑い、色彩を与えることを意図しました。「Urbanized Landscape」(都市化する景観)と題された「上海アルス・フェスティバル2008」は2010年上海万博の「より良い都市、より良い生活」と連携し、科学とテクノロジーや芸術性あるクリエイティビティを介して国際的に活躍する芸術団体との協力のもと、皆がイベント期間中にこの新しい都市化する景観に参加し楽しんでいます。

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Nature Experience

街で見つけた草花などを撮影し、自然界の色合いに注目している「ナチュラリー・ブログ」について教えてください。

どの自然にもユニークな部分があり、それぞれが持つストーリーを語っていると考えます。街中で簡単に見つかるような一般的なものでさえも、その自然の形をよく見て理解すれば、自分たちが思っているほど一般的なものではなく、もっとユニークで学ぶべき特徴を携えているのではないかと思っています。自然を発見するのが大好きです。自然は私達の日常にあり、インスピレーションを与えてくれたり、ただその美しさを少しでも感じさせてくれたりします。同様に、ナチュラリー・ブログが人にインスピレーションを与えることができたらと思っています。

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E Rere Te Awa

ニュージーランドにある、リサーチ会社「ハイパーシーシス・ビジュアル・ラボ」と共同で行っているプロジェクトについて教えてください。

ハイパーシーシス・ビジュアル・ラボは2000年にリン、デビー、ヨーにより設立しました。現在は上海を拠点にしていますが、ニュージーランドにいるデビーと今でもコラボレートし、アイディア交換を行っています。私達はちょうど「E Rere Te Awa」という、ニュージーランドのウォンガヌイに住む魚や鳥の生活に注目したウォンガヌイ地域美術館での非営利プロジェクトを手がけたところです。教育に役立つ非営利プロジェクトにもっと関っていけたらと思っています。

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