
滝 滝 滝 滝! オラファー・エリアソンの特大インスタレーション。
大きな滝を見に出掛けたことはあるだろうか?山を登り始めて、息も切れ始めた頃に何処からともなく微かに聞こえ始める水しぶきの音。突然開けた視界に広がる美しい滝…。登山に自信はないけれども大きな滝に(しかも4つ)関心のある方には朗報がある。
5月に東京で訪れた森美術館での「ターナー賞展 」では、残念ながら彼の作品を目にする機会に恵まれなかった。そしてまた、2003年、テート・モダンの「ウェザー・プロジェクト」で5ヶ月の会期中に訪れた200万の訪問者の1人となることも叶わなかった。その時に、200本の電球と鏡や霧を使った幻想的な世界で訪れた者を包み込んだアーティスト、オラファー・エリアソン が本日の主役である。
既にこの記事の写真をご覧になっただろうか?ニューヨーク市のダウンタウン、僅か3キロ四方の地域に造られた4本の滝。組み立てられた高さおよそ40mの骨組みから流れ落ちる人工の滝は、ウォーターフロントのアクセントとして十二分な存在感を示している。アートとは何なのか、公園にある噴水とこの人工の滝との違いはなんであるのか。そんな疑問が浮かんだら是非、水辺でゆっくりと時を過ごしながら、心行くまで問い続けて欲しい。夏の水辺はいつでも涼しげだ。
芸術と科学が非常に似通った領域に感じられるのは私だけであろうか。共に人智や技術の限りを尽くして、自然界を分析して再構築していく過程を持つ。このコペンハーゲン生まれのアイスランド人はその境界を人々に意識させるアーティストの1人ではないだろうか。比較的にシンプルな装置に光、水、風、温度といった道具を巧みに操りながら、観衆の感覚を魅了していく。そして、その自然界において重要な構成要素でありながら、時として希薄になりがちな時間の存在と共に。
このプロジェクトを前にして、MoMAとPS1では彼の展示会「Take Your Time」が開催されていた。あなたはいつも何色のペンを使っているだろうか。黒?それとも青?試しに明日からは異なった色のペンを使い切るまで使って欲しい。そして、再び元の色のペンを再び使い始めてみる。その時に感じる感覚。それが彼の展示会での印象だった。また、展示会に訪れると、歩き回った身体と共に、頭の中にまでも疲労感を感じてしまうことがあるが、今回は不思議な爽快感を覚えた。美術館を訪れていた幼い子供達が一番はしゃいでいたのが、彼の展示スペースだったという事実から説明出来るのかもしれない。

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サウスシーポート(ダウンタウンのイースト川沿いにあるモール)からの眺め
さて、話を戻しておススメのスポットの話をしよう。観光客で非常に賑わうエリアで自分自身もその1人になりきってデジカメをかまえるのもよし、夜のマンハッタン橋を歩いてライトアップされた滝を眺めるのもよし、クルーズに参加するのもよし、もしくは、無料フェリーを上手に利用する手もある。試してはいないが、ブルックリン橋のボードウォークの隙間から覗くことも出来るかもしれない。

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サウスシーポート(ダウンタウンのイースト川沿いにあるモール)からの眺め
今回のプロジェクトを推進してきた非営利組織「パブリック・アート・ファンド」 は、1977年から30年以上に渡ってニューヨークの公共スペースを活用したインスタレーショ