ブルックリン・デザイン 2009
HAPPENINGText: Carlos J. Gómez
Design Glut “Dow Jones Handkerchief”
ニューヨークの5月は、「デザイン・マンス」(デザイン月間)と呼ばれるように、ICFFやブルックリン・デザインが展示会にさざなみをたたせ、市内でオープンスタジオが行われる。ローカルデザインの動向を確かめるために、ブルックリン・ダンボ地区の中心地で行われている、今回7年目を迎えるブルックリン・デザインを訪れた。
Umproject “Nebu Chandelier”
ブルックリン・デザインは、ニューヨークのブルックリンで発案され作り出された工業製品、建築、インテリアデザインを紹介するイベント。ニューヨークそしてアメリカ全国の不景気を考慮して、今年は45の異なるデザインスタジオがセント・アンズ・ウェアハウスにて出展する力強い展示となっている。
Eric Manigian “Enso table”
多くのデザイナーがエコ、もしくは再利用できる素材を作品に取り入れていた。ヴェクセルのデザイナーは、通常床の水切り版に使われる石のタイルで覆われたテーブルを発表していた。エリック・マニジャンによる巨大な「エンソ」テーブルは病気にかかった楓の木を材料に使い、ブレイブ・スペースは再利用された木のブロックを使ってデザインされた上品なテーブルを紹介していた。
Takeshi Miyakawa “Spiral book shelf”
その他の見所は、ミヤカワタケシの螺旋上昇形の本棚、またレベント&ロムの準次元分裂パターンの仕切りやランプも同様に目立っていた。プラット・インスティチュート卒業生たちによる巧妙なデザインの作品も展示されていたのだが、それらが、ブルックリンの才能の集まりが、年々成長し続けていっていることを証明していた。
Brooklyn Designs 2009
会期;2009年5月8日(金)〜10日(日)
会場:St. Anne’s Warehouse
住所:38 Water Street, Brooklyn, NY 11201
https://www.brooklyndesigns.net
Text: Carlos J. Gómez
Translation: Fumi Nakamura
Photos: Carlos J. Gómez, Aya Karpinska