エリック・ヴァン・ホーヴ

PEOPLEText: Vicente Gutierrez

更に聞きたいのですが、今までトータルで8年間、日本で生活されていますが、個人として、社会的、文化的に、日本のどんなところに魅力を感じてますか?

遠かったということ。後は放浪癖があったので、ぜひ日本を訪ねてみたいと。アンリ・ミショーや、ジャック・デリダの「Monolingualism of the Other」(1998年)とアブデルケビル・ハティビ「Amour Bilingue」(2つの言語の愛 1983年)の後を追っていたと思います。ヨーロッパの言語ではないところへ行き、母国語をなくす必要があると決めたのです。そして、日本語が最も難しい言語だとも聞いていました。

エリック・ヴァン・ホーヴ
© Eric Van Hove

しかし、あなたをここに引き止める何かあるのではないかと…。

日本への興味は、日本の精霊信仰がアフリカへリンクしているということからでもあります。精霊信仰があるのは、世界ではこの2地域しかないのではないかと思ってます。東京は、精霊信仰とテクノロジーと現代的なものが交わっている唯一の都市です。日本国外で精霊信仰とつながりある他の全ての都市は、発展途上国にあります。アフリカで育ってきた自分は、それを実際に見てきました。僕は、彼らがそうであると思うより、アフリカと日本はもっとつながっていると思います。
精霊信仰が未来であると僕は思います。

なぜ、日本で研究を修了することに決めたのですか?

東京学芸大学で長野秀章教授の指導のもと書道を研究することに5年を費やしました。そして、自分が学んだことを消化するのに、もっと時間を必要だと感じたのです。小幡和枝教授との出会いから、東京芸術大学で博士号コースを始めることを決めました。そして、私は現代美術から書道まで形成の環を完了しなければなりません。

では、今後の予定は?

実は、現代書道について、北京で8月2日から開催されるグループショーに取り組んでいます。数ヶ月前に、現代書道に関するインスタレーション「円相」を台東区の旧坂本小学校で開催された「上野タウンアートミュージアム – 水、墨、モノクロームの世界」というグループ展で展示しました。読者で見た人もいるかもしれないですね。

その後、中国の雲南の人里離れた田園地方にある麗江スタジオに居住し、長期にわたりコミュニティプロジェクトを手がけます。日本と中国の関係に関するプロジェクトで、「アトミック・サンシャインの中へ」にも通じる作品でもあります。それから、9月にキルギス国立美術館で行うグループショーのためにキルギスタンへ行きます。冬には、アルジェリアのアーティストのニダ・シーノクロトとララ・バラディと共にグループ展とセミナーをスタートするのでアルジェリアへ行きます。それから、南アフリカのヨハネスブルグにて、ジャン・クリストフ・ランクチンのキュレーションによるビエンナーレに続き、ERforSのプロジェクトでカメルーンに滞在する予定です。

「アトミック・サンシャインの中へ
日本国平和憲法第九条下における戦後美術」展

会期:2008年8月6日〜24日
時間:11:00〜19:00
会場:代官山ヒルサイドフォーラム
住所:東京都渋谷区猿楽町18-8ヒルサイドテラスF棟 ヒルサイドギャラリー
入場料:500円
TEL:03-5489-1268
article9@gmail.com
http://www.spikyart.org/atomicsunshine/

Text: Vicente Gutierrez
Translation: Mariko Takei

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