XOOOOX

PEOPLEText: Yurie Hatano, Mariko Takei

世界中でストリート・アートに注目が集まる今、ベルリンでもその波は確実に押し寄せている。ベルリン市内では「アーバン・アフェアーズ – ストリートアート・ベルリン 2008」が7月5日より開催される。エッジなショップが立並ぶフリードリッヒ・スハイン地区にあるメイン会場では、ヨーロッパを中心に活躍する40人を越えるストリートアーティストが一同に会し、大規模な展覧会が展開される予定だ。「X」「O」のタグとファッションマガジンから抜け出たようなポージングの女の子のイメージで、ベルリン市内のストリートを飾る「XOOOOX」は、このアートイベントに参加する一人だ。今月のシフトカバーを担当し、個展開催も控える注目のストリートアーティスト、XOOOOXにお話を伺った。

Xoooox
Xoooox, 2008. Courtesy of CircleCulture Gallery

XOOOOXとは、どのように呼ぶのでしょうか?またこの名前の由来を教えて下さい。

自分の中では、シンプルに「xox」(ゾックス)なのですが、ほとんどの人は「Google(グーグル)」のように「o」を続けて発音しています。純粋さとバランスから、この名前を選びました。入れ替えることもできますし、対照的に反映させることもできますが、常に「XOOOOX」であるということ。解釈の余地が多分にあります。何にも影響されない強い信念のように、シンプルで非特定です。

現在のスタイルで描き始めたきっかけは何ですか?バックグラウンドを教えて下さい。

古典的なグラフィティのスタイルでやってきました。1999年にコピー機の仕事をはじめたのが、僕の実験がスタートした時期です。ポケットに入っているものを何でもコピーし、ペーストし、コラージュをしていました。

Xoooox
Xoooox, Berlin. Courtesy of CircleCulture Gallery

作品には女の子や女性のファッションがよく見られますが、これらオブジェクトがよく使われる理由やコンセプトを聞かせて下さい。

1番の影響は、女の子や沢山のファッション雑誌に囲まれて育ったことだと思います。男の子と遊ぶより、女の子と遊ぶことの方が面白かったのです。女性の物事に対する繊細さや、服の着方が好きです。それは彼女らが日常にプレイするとても巧妙なゲームです。彼女らのワードローブは、大きな武器の貯蔵庫です。女性に対する敬意でもあります。

技術面について教えて下さい。

1993年頃にコラージュを始めました。もっとグラフィカルなことをしたかったのですが、コンピューターを持っていなかったのです。実家の地下室が僕の小さなスタジオで、そこはVOGUE、ELLE、HARPERSといった何百ものファッション雑誌で埋まっていました。僕はそれらを手にとり、切り抜いてワードローブを覆い始めました。ストリートでの初めての作品は、そうした貼付けによるもので、やがてより速くて長い間持続するステンシルに切り替えました。ただ、今でもペーパーコラージュは続けています。

Xoooox
Xoooox, 2003. Courtesy of CircleCulture Gallery

ベルリンで開催の展覧会「アーバン・アフェアーズ2008」に参加とのことですが、展示プランや意気込みを聞かせて下さい。

この展覧会が行われる環境が、とても素晴らしいです。古くて安っぽい醸造工場のホールで、ストリートアート作品の展示には完璧な場所です。主にヨーロッパからの30人を越えるアーティストが集まります。今のところ僕は、ステンシル作品とインスタレーションを掛け合わせるつもりです。

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