サークルカルチャー・ギャラリー
PLACEText: Yurie Hatano
UTインスパイアド第4弾キュレーター、サークルカルチャー・ギャラリー。
ベルリンとハンブルグを拠点にするサークルカルチャーは、ユニークなアプローチでアイディアを形にするデザイン・エイジェンシー。プロジェクトスペース、サークルカルチャー・ギャラリーをベルリンで運営する。サークルカルチャーの共同ディレクターであり、ギャラリーのオーナーの一人、ヨハンにお話を伺った。
サークルカルチャー設立の経緯やあなた自身について教えてください。
サークルカルチャー・ギャラリーは、2001年に「Cc:room」という名前でスタートした新しいアートのためのプロジェクトスペースです。この商業的に独立したプラットホームは、僕のビジネスパートナーであるダーク・シュタウディンガーと一緒に実現化しました。国際的なキュレーター達とのコラボレーションによって、ストリートアートのようなサブカルチャーの動きに基づいた沢山の展示コンセプトを発展させてきました。2006年にサークルカルチャー・ギャラリーと名前を改め、ミッテ(ベルリンの有名なギャラリー地区)に位置し、固定したアーティストのプログラムを展開しています。
Berliner Strasse. Exhibition set up. From left to right, works from A. Ciudad Witzel, Neon and Nomad. Circleculture Gallery, December 2007.
どのようなアーティストが展示を行っているのですか?またどのように選抜やキュレートをしているのでしょうか?
サークルカルチャー・ギャラリーで展示を行うアーティストは主に、グラフィティ、ストリートアート、スケートボード、パンクロックといったサブカルチャーシーンから出てきています。シェパード・フェアリー、アンドレ、ジェイボ、ジェフ・マクフェリッジ、ピーター・サザーランド、平野太呂、JRなど。僕たちにとって大事なのは人とコラボレーションするということで、時間を共有して一緒に企画を立ちあげることは楽しいです。アーティストやキュレーターは作品に対してとても深刻であると同時に、自身についてはあまり真面目に捉えません。それが、古典的なアートの概念の規則を破る人々、革新的な体勢、文化的に生きたアートです。例えばキュレーター、アーロン・ローズとクリスチャン・ストライクの「ビューティフル・ルーザー」というコラボレーションでは、この僕たちの小さなスペースで、最も影響力のあるサブカルチャーのアメリカ人アーティストの展示をしました。僕はこれはサークルカルチャー・ギャラリーのマジックだと思っているのです。僕たちは展示の質にとても集中して挑みます。これはファミリースピリットとして保ちたいです。
Shepard Fairey – Obey Giant Poster Exhibition opening. Circleculture Gallery, September – October 2006
「UTインスパイアド」プロジェクトについて教えて頂けますか?テーマは「ラブ」でしたが、参加アーティストのキュレーションにあたり、このテーマは何か影響しましたか?
はい。全てのアーティストは女性でしたから、アートをする多くの女性についての特別なものがあります。彼女らは、ほとんどの男性にはないやり方で、ラブや感性を作品に込めます。
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