BAC! フェスティバル 2007

HAPPENING

年に一度、バルセロナのCCCBにて世界中の若手、新人アーティストによるエキシビションが開かれる。今年の主題は「バビロン」。アーティストの視点で構築された今日の、もしくは明日の大都市。現在の町は戦争と崩壊を思わせる一方、聖書の言葉「バベル」は人間の傲慢と罰を彷彿とさせる。

BAC! フェスティバル 2007BAC! フェスティバル 2007


CCCBの中庭に入ると、収容所のようなインスタレーションにより絶望的感覚に強いられる。このインスタレーションは地下にある美術館の入り口へと続く道にあり、訪問者は通らざるを得ない 。このインスタレーションは別のエキシビションのものであるが、「バビロン」の不明瞭さに合っており、また床、壁、天井は黒に塗られているため「バビロン」が地味な暗いショーだと分かる。

BAC! フェスティバル 2007

しかし、暗闇の中には明るい場所がある。エキシビションの最初のセクションは写真で、すばらしく、また同時に不快なものでもある。マイケル・ウルフ(BACエキシビションのキービジュアルを担当)が彼のフォト・シリーズ「アーキテクチャー・オブ・デンシティ(密集の建築)」からの写真を展示している。それらは香港の団地を映したもので、遠くから見ると月の風景、中くらいの距離から見ると、バルコニー、窓、足場の構造となる。その様は、グロテスクで非人間的。しかしもっと近づいて、小さな窓とバルコニーを注意深く観察すると、人間がそこに住むことによって起こった妨害に気づく。

通過を主たる目的としているマイケル・ローソンによる、パブリック・スペースや廊下を展示した、美しく、まるでグラフィックの様な写真もあった。

BAC! フェスティバル 2007

廊下といえば、次のメインアート作品は壁画、都市に最も適したアート形態である。ベルリンを拠点とするアーティスト、ゴシア・ヘニャットは広告塔や看板にペイントし、その意義を変えている。彼女はレイヤーを切り裂き、美術館の壁へと変身させた。

BAC! フェスティバル 2007

視覚的に最も私に訴えかけた作品は、エデゥラード・インファンテのデルフィン・デラスとの共作による巨大な絵画で、タイトルはシンプルに「バビロニア」だ。幼く、無垢な顔をした二人の少女が、一人はトップレスで目には包帯をして、もう一人はストライプのストッキングをはいて、二人とも脚を開いてポーズしている。彼女達の足の間には、小動物の群れとマスクをした者たちが浮かび上がってきている。

ソニア・カルバロ・トレスも大変カラフルで一見平和的な壁画を制作した。しかし遊んでいる子供達は監視人達を武器で脅している。現実で彼らは子供の兵士、もしくはタイトルの通り「ブリキの兵士」なのだと気づく。

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フラン・ミアナによる変わったストリート・アートもある。彼はまるで鉄道模型のように小さくのどかな風景を建築し、監視カメラの下に設置された小さなプラットフォームに取り付けている。彼は我々が監視の目にさらされる機会が増えていることを、知的で面白い方法で批判している。灰色の道が毎日揺らめいているスクリーンに変化が有るのは監視人にとってもいいと思いませんか?本質には確かに彼らに有益なものもある。そして都市の人たちにも。

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「ドロー・ザ・シティー(都市を描く)」は我々のバビロンツアーの終点。ジェラルド・カルテオとジョディ・ケラルトは都会のレストランで頻繁に使われる紙のテーブルクロスのようにデザインされた紙を提供している。エキシビション訪問者によって創られたドローイングは成長中のインスタレーションやインターネットで見ることが出来る。

Bac! 07
Babylon – International Festival of Contemporary Art Barcelona VIII edition

会期:2007年11月26日〜12月20日
会場:CCCB
住所:Montalegre 5, Barcelona
時間:火〜日11:00〜20:00、木11:00〜22:00(祝日以外の月休)

Text and photos: Gudrun Rau
Translation: Yuki Furusho

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