ブレッド&バター 2006

HAPPENINGText: Julio Cesar Palacio

バルセロナでは3回目となるブレッド&バターが、7月5日から7日にかけてフィラ・デ・バルセロナの大ホールを使って開催された。

この2日間、バルセロナはヨーロッパのアーバンファッション、ストリートカルチャーの中心地に様変わり。トレンド、エレガンス、カジュアルウェア、スポーツウェア、そして現代アーバンカルチャー、グラフィティ、スケーター、ヒップホップなどを反映したものとなった。

それぞれ異なった提案が、各々のパビリオンで展開され、今回は以前とは違い2つの画期的な出来事があった。それは「ベリーキッズ」と「アーバン・エレガンス」という展示だ。

ブレッド&バターは建物全てを使って展開され、ホール毎にそれぞれ次のようなテーマを掲げた。「スペリオル」「ベリーキッズ」「アーバン・エレガンス」「ファション」「BBBスタジオ」「ミルク&ハニー」「スポーツ&ストリート」「ストリート・カルチャー&デニム」。

「スペリオル」のエリアでは、カンペールDKNYクスト・バルセロナノリータ、といったビッグネームを始めとする100以上のファッションレーベルが入り交じったエリアになった。

「ベリーキッズ」では「アルゴリズムの世界、限りない情報と果てしない楽しみ」というテーマを元に、サイバーキッズによって創られた人工的な街を焦点に定めて発表していた。ベルギーのアーティストである、ブノワ・ペーターズによる「オブスキア・シティ」(曖昧な街)にインスパイアされた魅惑的な旅。このセクションでは、アンチミルク、バービーイッポン・キッズトラサルディ・ベイビーペペ・ジーンズ・ロンドン・キッズ、RA-REキッズなどが作品を発表した。

日々の生活の象徴となる、既製服のもっとも洗練された方法を発表していた「アーバン・エレガンス」では、エレガントでありながら、街の若者に心地よく上品な装いを楽しんでもらおうと、新しいカジュアル・ラグジュアリーを提案していた。

新しい才能、若いレーベルに混じって、コスチューム・ナショナルアルマンゾ・バジラコステ・フットウェアモスキーノ といった重要度と知名度の共に高いファッションブランドがこのセクションで発表していた。

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