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ネクスト・フェスティバル 2006

HAPPENINGText: Emanuelis Ryklys

ネクスト・フェスティバルが3回目を迎え、リトアニアの首都ビリニュスに帰ってきた!
主催者であるムーブウィズムーブは、30あまりのよりすぐりの映画、ビデオワークショップや初のコンサートなどをもってイベント盛り上げた。私が思うにこれは観客たちを盛り上げるのに実に素晴らしいアイディアだ。

世界48カ国より400以上の映画が主催者の手元に届いていたが、フェスティバルで観客の目に触れることができた選び選ばれた傑作はたったの30本だった。

ビリニュスの鉄道の駅の一角で全てが行われていた。イベントスペースにある巨大な窓からのぞくと、セカセカと動く旅行者にグズグズと動きを緩める列車が見え隠れする実に素晴らしい場所だ。スクリーンでいくつものビデオを見たあとの疲れた瞳を休ませるには恰好であるからだ。

では、「ネクスト・フェスティバル」に飛び込んで、ともに冒険の旅を始めよう。

駅の待合室は、早くもオープニングに詰めかけた映画やビデオや映像アートファンたちで埋め尽くされた。この心地よいイベントは、どんな人にも開かれていた。私は少しドーナッツを買ってネクストフェスティバルのメインスペースに足を踏み込んだ。200あまりのシートがあっと言う間に埋まってしまって、もう200人あまりの観客はあちらこちらで立ち見したり床に座り込んでいた。


Alina Orlova

主催者による簡単なフェスティバルの紹介に、ピアノ演奏と歌手アリーナ・オーロヴァによる温かなサウンドが続く。最初の一時間はこうやって流れていって、そしてとてもチャーミングな雰囲気になった。

そしてやがて最初の15本の映画が流れた。誰もが静聴していた、誰もが一秒一秒の全てをとらえようとしていた。私もドーナッツをたいらげ準備を整えた。


“Dentist”, Signe Baumane (Latvia)

リトアニアのアンタナズ・ジガヴィシウスの短編「ローディング」の次には、ラトヴィアのシグネ・バウマネによる、ひょうきんな「歯医者」。なんてすてきな始まりなんだろう!ポルトガルからきたパウロ・ピメンタとリータ・バーボサは「ゲット・ベント」を見せてくれた。これはMTVと白黒の夢のような作品。このビデオは少し文脈から外れているが、素晴らしいプロの仕業には違いなかった。


“Reality TV”, Mantas Janavicius (Lithuania)

リトアニア人のマンタス・ヤナヴィシウスは独特なリアリティーにあふれるショー「リアリティTV」を披露した。「ゲット・ベント」のあとではいささか貧弱に感じたが、このビデオを見た後にようやく悟った、「ネクスト」のプログラムはやはりスタイルの上で精錬されていたのだ。

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