ネクスト・フェスティバル 06

HAPPENING

ネクスト・フェスティバル」が3回目を迎え、リトアニアの首都ビルニュスに帰ってきた!
今年度の主催者である「ムーブウィズムーブ」は、30あまりのよりすぐりの映画、ビデオワークショップや初のコンサートなどをもってイベント盛り上げた。私が思うにこれは観客たちを盛り上げるのに実にすばらしいアイデアだ。


世界48カ国より400以上の映画が主催者の手元に届いていたが、フェスティバルで観客の目に触れることができた選び選ばれた傑作はたったの30本だった。

ビルニュスの鉄道の駅の一角ですべてが行われていた。イベントスペースにある巨大な窓からのぞくと、セカセカと動く旅行者にグズグズと動きを緩める列車が見え隠れする実にすばらしい場所だ。スクリーンでいくつものビデオを見たあとの疲れた瞳を休ませるには恰好であるからだ。

では、「ネクスト・フェスティバル」に飛び込んで、ともに冒険の旅を始めよう。

駅の待合室は、早くもオープニングに詰めかけた映画やビデオや映像アートファンたちで埋め尽くされた。この心地よいイベントは、どんな人にも開かれていた。私は少しドーナッツを買って「ネクストフェスティバル」のメインスペースに足を踏み込んだ。200あまりのシートがあっと言う間に埋まってしまって、もう200人あまりの観客はあちらこちらで立ち見したり床に座り込んでいた。

主催者による簡単なフェスティバルの紹介に、ピアノ演奏と歌手アリーナ・オーロヴァによる温かなサウンドが続く。最初の一時間はこうやって流れていってそしてとてもチャーミングな雰囲気になった。

そしてやがて最初の15本の映画が流れた。誰もが静聴していた、誰もが一秒一秒のすべてをとらえようとしていた。私もドーナッツをたいらげ準備を整えた。

リトアニアのアンタナズ・ジガヴィシウスの短編「ローディング」の次には、ラトヴィアのシグネ・バウマネによるひょうきんな「歯医者」。なんてすてきな始まりなんだろう!ポルトガルからきたパウロ・ピメンタとリータ・バーボサは「ゲット・ベント」を見せてくれた。これはMTVと白黒の夢のような作品。このビデオは少し文脈から外れているが、すばらしいプロの仕業には違いなかった。

リトアニア人のマンタス・ヤナヴィシウスは独特なリアリティーにあふれるショー「リアリティ TV」を披露した。 「ゲット・ベント」のあとではいささか貧弱に感じたが、このビデオを見た後にようやく悟った、「ネクスト」のプログラムはやはりスタイルの上で精錬されていたのだ。

イギリスのアンディー・ピアソンと彼の作品「パーク」は皮肉なストーリで人々に笑みを与えた。私はこの作品を好きになった。すばらしいコンセプトとナイスな執行だ。

もう一つのイングランドから来たクリストファー・スティールの「チューブ」は我々をロンドン地下鉄の日常へと誘った。私はその製作方法が大好きだ。少しうっとうしい感じもしたがダイナミックだった。

リトアニアのロカス・プラゴースカスの短い「クリスマスムービー」のあとに、人々の間はしばらくの間静寂につつまれた。リトアニアではまだ雪が降っていて、だから冬ムードのビデオを見てもごく自然だった。

そしてリトアニアのシモナス・グリンスキーの「インフリックション」が画面いっぱいに広がった。同じくリトアニア人のヴィクトラス・グンダイエヴァスも彼のラジオを使ったアイディアを「レイディオアクティブ・ゾーン」でみせてくれた。この物語は古いロシア童話からインスピレーションを得たそうだ。

シギタス・コンドラタスは彼の20年前の傑作「ブガブー」を出した。けれど私はそれを恐れていなかった。そしてそれからジールス・ボーグ(イングランド)の気味悪い「ホーム」を上映した。ブー!本当に気味が悪かったよ。

アイヴァラス・オナイティスの幻想的でサイケな「ソング」が我々の笑顔を再び取り戻してくれた。アイヴァラスはいろんなプロジェクトを企画していた。彼はビデオも作れば音楽もつくる。彼のふたつのバンド、「ソーヤー・モディファイド」と「ヘッダンドショルダー」はそれぞれまったく違ったスタイルをもっているけれども両方とも実につよいコンセプトとサウンドによって陶冶されている。をチェックして、もっと彼らの情報を手に入れよう。

ラトヴィアのオラ・ヴァシアイェヴァは彼女の「ナッシング」の中で何かを示したようだし、フランスのエミリー・オーゼルと彼女の鉄道トイレ「スグラビン」は私の気分をすこし台無しにした。でも多分それは彼女の計画通りだろう、強く良い作品だ。ヴォーガン・ピリキアンの暗く長い「マーマーズ」が一日目の幕を閉じた。

非常に選りすぐったそしていいスタートだった。

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