ボブ・サンダーソン

PEOPLE

デザイナーズ・リパブリックのチーフデザイナーとして活躍後、2004年に自身のスタジオを設立したボブ・サンダーソン。中身のある情報を発信し、変化に富んだ革新的なスタジオに、とますます活動の場を広げるボブにお話を伺った。


まずはじめに、自己紹介をお願いします。

ボブ・サンダーソンです。グラフィックデザイナーであり、アートディレクターでもあります。ロンドンのセントラルセント大学でグラフィックデザインを学びました。しばらくアムステルダムで働いた後、デザイナーズ・リパブリックのデザイナー兼アートディレクターになりました。それからそこを辞め、ロンドンに「サンダ−ソン・ボブ」という名のスタジオを構えるために時間を費やすことに決めたのです。

自身のスタジオを設立することになったきっかけは?

デザイナーズ・リパブリックを辞め、マザー&W+Kアドバタイジング社やビッグ・アクティブのジェラルドセントなどといったクライアントに作品を提供するため、ロンドンに移りました。このような機会を得て新しい創作に取り組めたのは恵まれた事だったと思います。それぞれ異なった会社の働きについて洞察を得ることができました。その後、自身の名前を冠した作品がどんどん増えていっていることに気付き、サンダ−ソン・ボブスタジオ設立の決心をしたわけです。それはごく自然な成り行きであり、また、これまでの人生で一番の偉業だと思っています。

最近はどのような活動をしていますか?

現在の主な活動の中には、ポール・スミス・ロンドンの「Grrrクアック」というプロジェクトがある他、自身のアパレルレーベルである「ユタカ・タジマ」も展開中です。また、ニコラ・ペコラーロやジェスロ・ヘイネスといった素晴らしいアーティスト達とのコラボレーションもしています。それらは全て、まとまった形で公表される予定です。このレーベルの名前は、消費者の信頼を失った大きな多国籍企業の再建に取り組む、ある高名な日本人のビジネスマンに由来しています。このレーベルの基本的なアイディアは、シンプルな文字「Y」の形を基にしたデザインであるということです。アーティスト達がそれぞれの方法で作用させることによって、この形は強調されたり、抽象化されたりします。このレーベルのTシャツは、現在ロンドンで発売中であり、近々日本でも販売されます。その他に、私は、ロンドンの映像制作会社に取り上げられる予定があります。このことがもたらしてくれるであろう新しい可能性と挑戦にワクワクしているところです。また、「スキューバ」というミュージックレーベルを再構築したばかりでもあり、「ゼム・イン・ロンドン」という新しい雑誌のアート・ディレクションをしているところでもあります。

デザイナーズ・リパブリックのチーフデザイナーであったということですが、その頃と比べ、現在の活動は何が変わりましたか?

他の人と協力して作品を制作する機会が増えました。クライアントの要望に答えるために、さらに可能性の幅を広げているところです。絶えずアイディアとソリューションの一覧表を、頭の中で増やし続けています。スタジオから発信する情報を中身のあるものにし、変化に富んだ革新的なスタイルにしています。

あなたの以前のサイト「SANDERSONBOB.COM」について教えてください。PDFファイルをダウンロードする、PDFブックのような作りですが、このような形のサイトを制作した意図は何ですか?

何かを受け取るというアイディアが面白い自分なりの表現方法だと思ったので、以前のサイトをPDFブックとして制作しました。それは間に合わせの作業でしたが、非常に上手くいったのです。定期的に自分の作品を更新するのが必須になるので、新しいサイトを作ろうと思いました。今回のサイトには、これまでに訪れた場所や会ったことのある人に関することから、制作してきた作品に関することまで、あらゆることを記載したニュースのコンテンツがあります。そのために、今は新しい作品の制作に専念することができません。しかし、将来的にはまた違った形態になっていくと思います。それがどういったものになるかは分かりませんが。

今回のシフトのカバーデザインのコンセプトを教えてください。

新しいフォントとして、グリッドを使用するというアイディアです。グリッドは、フォントをつくる点を表す様々な図形を用いて構成されています。その模様はその後、タイトル文字を表す形に展開していきます。これは、私がハドソン・パウエル(スタジオを共用している会社)と共に、さらに発展させていきたいと思っているものです。企業イメージを表すのに非常に効果的だと思います。プリントされたアイデンティティは、その会社名を意味する模様となります。そして、モーション・グラフィックスとインタラクティブ・デザインを通して、そのアイデンティティが会社名を文字として表示するのです。

今後の予定を教えてください。

サンダ−ソン・ボブとしては、ユタカ・タジマの本の出版と、展覧会を予定しています。また、個人的に「リスポンシブル」というポスターのセット作品を制作中です。これらは白黒A2サイズのポスターで、人々に影響を与えるような有名な会社、歌、食べ物に関与している人物の名前が、それぞれに入っています。彼らが隠れる体裁の良い建物を取り払い、真正面に立ってしっかりと責任を持ってもらうことを意味しています。

最後に、読者のみなさんへメッセージをお願いします。

もしサンダーソン・ボブスタジオの近くに来ることがあれば、是非お立ち寄り下さい。

Sanderson Bob
住所:3/4 Sunbury Workshops, Swanfield Street, London E2 7LF
TEL:+44 /0/ 207 729 6788
info@sandersonbob.com
http://www.sandersonbob.com

Text: Ayako Yamamoto
Translation: Yuhei Kikuchi

※サンダ−ソン・ボブのTシャツ、ポスターはSHIFT FACTORYで購入できます。

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