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スザンナ・エドワード

PEOPLEText: Karl and Yasmeen

先月、ご紹介した、デザイナーズ・ブロック 2000 のグラフィックを手掛けたスザンナ・エドワード。かの有名なロンドンのデザイン学校、セントマーティンで、幅広いバックグラウンド、カルチャー、国籍を持った生徒達にイラストレーションを教える先生でもある。

彼女の考え方は独特で、デザイン哲学のキーワードは「プロセス(過程)」。自分の手を汚すことを楽しんでいるようだ。まさに、ローテクとハイテクの対決と言えるだろう。

まず始めに自己紹介をお願いします。

1975年にスコットランドに生れ、その後デボンに移り、今はロンドンで仕事をしながら生活をしています。ロンドンのセントラル・セントマーティンのBAコースでイラストレーションを勉強しました。学生の間は、いろいろな種のメディアを学び、そしてクラフトデザインに興味を持ちレタープレスやプリントメイキングを通じてデザインの歴史や基本的な原理、デザインテクノロジーを含めたものがなくてはならないものとなりました。

1996年からインダストリーで仕事を始め、フリーランスとして、自分の出版を含め、ウィンドウディスプレイ、アートダイレクション、展覧会、プロジェクトのリサーチ、イラストレーションに関するタイポグラフィ、本のジャケット、デザインの依頼など様々な種のプロジェクトの注文を受けてきました。

以前に受けた仕事/クライアントは、ロンドンにあるコンテンポラリー美術大学、フォトグラファーズ・ギャラリー、ホワイト・チャペル・ギャラリーのブックショップとディスプレイ、ポールスミスのウィンドウディスプレイ、セルフリッジ・デパート、ベースライン・マガジンの22号、デザイナーズ・ブロック展などです。

デザイナーズ・ブロックの仕事を受けるきっかけになったことは何ですか?

ロンドンの東にある「SAME」と呼ばれるアウトレットで私の作品を売っていたのがきっかけです。「SAME」は、ピアーツ・ロバートとロリー・ダットにより設立され、彼ラは今回のデザイナーズ・ブロック・展覧会の主催者でもあります。同展は、毎年ヨーロッパや日本からコンテンポラリーな家具、プロダクトやライトを集めロンドン周辺の興味深い建物で開催されています。

今回、彼らからは展覧会のグラフィックアイデンティティを彼らと共に創設するように依頼を受けました。私の役割はロゴ、印刷物、サイン、旗幕、ウエブサイト、演出や設置などです。

展覧会のためのあなたの仕事をもう少し詳しく教えて下さい。

まず、レタープレスを使いデザイナーズ・ブロックのためのイニシャルアートを創作しました。伝統的な方法での印刷物のレタリングをコンピュータにスキャンをして取り込み、一つにする。私の目的はクラフトの要素をデザインに取り入れ、イラストに持っていくというデザイン内のプロセスです。この伝統的な方法と新しい方法の混合が歴史的なセッティングのなかでのコンテンポラリーなデザインを平行させることになるのです。

形と機能は「茶色の紙袋」を使うという方法からウェブサイト上のアートワークのイラストの経過までもがデザインの時点ではっきりとしていました。私の一番の目標はグラフィックを簡単なスタイルに保ち続けることでした、この展覧会自体が人に伝えるので複雑すぎた「巧妙な」グラフィックは必要ではありませんでした。そして、またロンドンのデザイン事務所と共に、デザイナーズ・ブロックのフォームに関して討議しながら、アイディアを進めたり、ウェブサイトを製作しました。

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