ボブ・サンダーソン

PEOPLEText: Ayako Yamamoto

デザイナーズ・リパブリックのチーフデザイナーであったということですが、その頃と比べ、現在の活動は何が変わりましたか?

他の人と協力して作品を制作する機会が増えました。クライアントの要望に答えるために、さらに可能性の幅を広げているところです。絶えずアイディアとソリューションの一覧表を、頭の中で増やし続けています。スタジオから発信する情報を中身のあるものにし、変化に富んだ革新的なスタイルにしています。

あなたの以前のサイトについて教えてください。PDFファイルをダウンロードする、PDFブックのような作りですが、このような形のサイトを制作した意図は何ですか?

何かを受け取るというアイディアが面白い自分なりの表現方法だと思ったので、以前のサイトをPDFブックとして制作しました。それは間に合わせの作業でしたが、非常に上手くいったのです。定期的に自分の作品を更新するのが必須になるので、新しいサイトを作ろうと思いました。今回のサイトには、これまでに訪れた場所や会ったことのある人に関することから、制作してきた作品に関することまで、あらゆることを記載したニュースのコンテンツがあります。そのために、今は新しい作品の制作に専念することができません。しかし、将来的にはまた違った形態になっていくと思います。それがどういったものになるかは分かりませんが。

今回のシフトのカバーデザインのコンセプトを教えてください。

新しいフォントとして、グリッドを使用するというアイディアです。グリッドは、フォントをつくる点を表す様々な図形を用いて構成されています。その模様はその後、タイトル文字を表す形に展開していきます。これは、私がハドソン・パウエル(スタジオを共用している会社)と共に、さらに発展させていきたいと思っているものです。企業イメージを表すのに非常に効果的だと思います。プリントされたアイデンティティは、その会社名を意味する模様となります。そして、モーション・グラフィックスとインタラクティブ・デザインを通して、そのアイデンティティが会社名を文字として表示するのです。

今後の予定を教えてください。

サンダーソン・ボブとしては、ユタカ・タジマの本の出版と、展覧会を予定しています。また、個人的に「リスポンシブル」というポスターのセット作品を制作中です。これらは白黒A2サイズのポスターで、人々に影響を与えるような有名な会社、歌、食べ物に関与している人物の名前が、それぞれに入っています。彼らが隠れる体裁の良い建物を取り払い、真正面に立ってしっかりと責任を持ってもらうことを意味しています。

最後に、読者のみなさんへメッセージをお願いします。

もしサンダーソン・ボブスタジオの近くに来ることがあれば、是非お立ち寄り下さい。

Sanderson Bob
住所:3/4 Sunbury Workshops, Swanfield Street, London E2 7LF
TEL:+44 (0)20 7729 6788
info@sandersonbob.com
https://www.sandersonbob.com

Text: Ayako Yamamoto
Translation: Yuhei Kikuchi

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