トーマス・キャンベル「スプラウト」プレミア上映

HAPPENINGText: Mark Buswell

2004年9月18日の土曜日、サンフランシスコのビクトリア・シアターで、トーマス・キャンベルの最新作「スプラウト」のプレミア上映会が行われた。

会場周辺には、にぎやかなアートスクールの学生達の代わりに(少しはいたが)、クールな作品を観にきたのではなく、サーフィンが好きだからやって来たサーファー達でいっぱいだった。「スプラウト」は見事に50〜60年代に存在したサーフィン映画というジャンルの復活を果たした。

「スプラウト」のメインスポンサーとしてコンバース(最も歴史の長いブランドであり、またサーフカルチャーのサポーターの一つだろう)が、キャンベルのビジョン実現のため、資金面でサポートしている。

4年間という時間をかけ、16mmのボレックスで撮影された本作は、旅行、サーフィン、またサーフィン界で影響力を持つ人物、例えばジョエル・チューダー、ダン・マロイ、デビッド・ラストヴィッチ、オジー・ライト、C.J.ネルソン、スキップ・フライ、アレックス・ノスト、ロブ・マチャド、ジミー・ガンボアなどのライフスタイルのドキュメンタリー。

この夜の幕を開けたのは、ミュージシャンのニール・ハルステッド(この映画のサウンドトラックに起用された)だ。彼は映画を観た後に残るだろう、静かでスピリチュアルなアコースティックバラードを何曲か演奏した。私はこの時初めて彼の音楽と声を聞いたのだが、その誠実な詩と素晴らしい声に感動してしまった。

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