第6回 NEMOフェスティバル
“Au commencement etait le regard” – Bady Minck
6回目となる今回の「NEMO フェスティバル」は、第1回目のフェスティバルとよく似ていた。もともとは、インデペンデントな映画のためのフェスティバルなのだが、アートディレクターのジルス・アルバレスの決まり文句「革新的な方法で映画を超えよ」に導かれ、急速にそれは実験的な映像のフェスティバルと姿を変えていった。
今回は3月9日〜14日に、イメージフォーラムにて行なわれ、440の映画やアート作品が展示され、2万6千人の観客が訪れた。会場はどこもかしこも映像、パフォーマンス、インタラクティブなインスタレーションでいっぱいだった。
“Sometimes” – Pleix
ミュージックビデオ、ゲーム、インタラクティブ映画などの実験的な映像のチョイスは多種多様で、革新的な映画、デジタルアート、コンテンポラリーアート、 VJ などで人々を魅了していた。このフェスティバルの主旨は、いろいろな人にシンプルに映像の未来を覗いてもらうところにあるという。
“Le regulateur” – Philippe Grammaticopoulos
H5や、PLEIXの回顧作品では、コンピューターを使ったモーショングラフィックとビデオのクオリティの高さを改めて気づかされるものだった。また、5つの国際的な映像フェスティバルがその作品上映ために招かれていた。(ワンドットゼロ、バックアップ・フェスティバル、ビットフィルム・フェスティバル、カルタス・ヴィラ・ド・コンデ、オーバービデオ)
この「フェスティバルの中のフェスティバル」は、次回のフェスティバルではさらに規模を広げるだろう。パノラマ・インターナショナルとミュージックビデオの部門で選ばれた作品は、これら5つのフェスティバルと、フランス中の様々な場所で上映される予定となっている。
NEMO フェスティバル
会期:2004年3月9日〜14日
会場:Forum des Images
住所:1 bis, passage Duhesme, 75018 Paris
TEL:01 55 79 00 00
info@festivalnemo.com
www.festivalnemo.com
Text: Eric Dalbin from Dalbin
Thanks to Anne-Cecile Thirifays
Translation: Naoko Fukushi