デビルロボッツ

PEOPLEText: Sachiko Kurashina

困ったように笑う「トーフ親子」を中心に、かわいいキャラクター達を次々と生み出すクリエイターユニット・デビルロボッツ。海外でのカンファレンスなどにも積極的に参加し、多くの人々にそのキャラクターは愛されている。そのデビルロボッツが、初となるDVDをリリース。その活躍がますます注目されるデビルロボッツの真髄にきっと触れられることだろう。

自己紹介をお願いします。

デビルロボッツは、1997年にキタイシンイチロウ(アートディレクター)とサイトウケンジ(クリエィティブディレクター)、カトウセイコウ(プロデューサー)の3人で立ち上げたクリエイターユニットで、2000年に有限会社となりました。その後ヨシムラヨシゾー(クリエィティブディレクター)、イケガミタケシ(デザイナー)が加わり現在は5名で東京を拠点に活動中です。グラフィック、キャラクター、イラスト、映像、ウェブサイト、音楽、ウェア・グッズの企画・デザイン・制作を行っています。

昨年は、ト-フ親子が某自動車会社のTVCMで起用されたりと、デビルロボッツのキャラクターをいたるころで目にする機会が多かったのですが、振り返ってみて、昨年は どのような一年でしたか?

2002年は、一押しキャラのトーフ親子がCMに起用され認知度が一気に広がりました。トーフ親子は、2001年のニューヨーク、パリ、幕張キヤノン・デジタル・ギャラリーでの展覧会ツアーを経て大きく成長。帰国後は、メディコムトイからフィギュア化されました。この1月にシリーズ4がリリースされたばかりで、現在まで約20種類の「トーフ・キューブリック」が発売されています。

昨年は「CSフジ」にてTVアニメ化(1話6分:全12話)も実現し、今年にはDVD化も予定しています。さらに扶桑社よりキューブリック付きのトーフ本「TO-FU 34/102」が発売されました。

あとトーフ親子のコミックも連載している香港のデザイン雑誌IdN主催のフレッシュ・カンファレンスマイフェイバリット・カンファレンスにも参加、シンガポールと香港と2カ所をまわったりと、デビルロボッツ旋風を巻き起こせた1年だったと思います。

海外でそういったイベントに参加されるのはいい気分転換にもなるでしょうし、楽しみでもありますか?

海外に限らず、イベントやカンファレンスに参加する事はすごく大切にしてます。なので話があると二つ返事で参加を表明します。海外に行くのは、デビルを全然知らない人へのいいプレゼンテーションの機会だと思います。いろいろな人達と出会い、意見交換をしたり、一緒に飲んだりと日本では味わえない刺激もあって、すごく楽しいです。そうして参加した後は何かしら製作する作品、考え方にも影響は出ていると思います。今後もいい話があればどんどん参加していきたいと思ってます。

イベントでは世界中から集まった様々なクリエイターの方達とも触れ合え、刺激的だと思うのですが、これまでに一番印象に残ったエピソードなどがあれば教えて下さい。

香港のマイフェイバリット・カンファレンスの打ち上げパーティで騒ぎすぎてマジックで顔に落書きをして楽しんでいたのですが、会場のソファをマジックで汚してしまい店員に怒られました…。

DVD作品集「エビル・ゴールド」について教えて下さい。どのような内容ですか?

デビルロボッツ初のDVD作品集「エビル・ゴールド」は、デビルの全てというコンセプトでメニューを「A to Z」のイニシャルにちなんだ26個のコンテンツに分けています。「A」なら「ALIEN(エイリアン)」というような感じです。
イヴィロブ、エロたん、バイブくんなど新作ショートムービーを中心に、名作でびる道、過去のジングル、ワールドツアーの模様など、デビルの今昔を収めたまさにデビルロボッツ大辞典。毒と笑いとかわいさ渦巻くデビルの映像祭り!DVDになっています。

2002年12月にHMVで先行発売された初回限定版は、限定キューブリック付き。金ピカパッケージの2000部がほぼ完売しました。1月24日に発売されたのはその通常盤です。

このDVD作品集のお勧めはどういったところですか?

オススメ点は、このDVD1枚で2000年あたりからのデビルの映像作品をほぼ見る事ができます。楽しみ方としては、26個コンテンツがあるので自分の好きなコンテンツを何回も見るのもアリだし、仲のいいオトモダチに貸してあげるのもアリだと思います。

また限定版ならキューブリックも付いているのでキューブリックで遊ぶのもアリだと思います。ちょっとエッチなコンテンツのエロたん(歌もの)というのがあるのですが、友人が『エロたんばっかり見ていたからエロたんの歌が頭から離れない~』と言ってました。これも楽しみ方のひとつだと思います。

続きを読む ...

【ボランティア募集】翻訳・編集ライターを募集中です。詳細はメールでお問い合わせください。
MoMA STORE