IDN マイ・フェイバリット・カンファレンス 2004
HAPPENINGText: Heng WhooKiat
IdN マイ・フェイバリット・カンファレンス 2004が、5月13日から15日までシンガポールで開催された。デザインの様々な要素を融合させ、クリエイティビティに対するユニークな洞察力を見い出すという目的のもと開かれるこのカンファレンスは、クリエイティブな分野の第一線で活躍するクリエイター達を招待し、彼らが何を好み、どのようなものからインスピレーションを得るのかを共有する場を提供してくれる。
会場に到着して、最初に私の目をひいたのは、展示ホールのベルトコンベアーだった。これはデザイン・シンガポールによる、20/20という展覧会で、ブレイズン・デザインのジャクソン・タンがキュレーションを担当した。ジャクソンは、デザインシーンで興味深い作品を沢山手掛けてきたファンク・ステューディオのパートナーでもある。
ベルトコンベアーの上には、20 x 20cmというサイズの箱があり、その上には、WORKのテセウス・チャンから、写真家レスリー・キー 、そしてスクイーズ・デザインのパトリック・チアなど、シンガポールのクリエイティブシーンにおける20人のクリエイターの作品があった。
司会者の声が聞こえてきて、私は会議ホールへ向かった。
豪華な顔ぶれのスピーカーが集まるカンファレンスということで、参加者が2000人を越えるのは全く不思議ではなく、彼らのスピーチを聞くため、オーストラリア、日本およびアメリカから沢山の人が集まった。
スピーカーの分野は様々だったが、ある一つの共通した特徴があるように感じられた。それは、“イメージメーカー” であるということだ。ここで言う “イメージ” とは、単なる視覚的な表現ではなく、人々が自分の外の世界へ見せている個人のファサードをも意味する。
このカンファレンスでのスピーカーは、アバケ、アラン・チャン、ブレス、ブラザーズフリー、ファブリカ、I.L.M.、ジェームス・ジャービス、レスリー・キー、マザー、ザ・スタジオ、ウェファ・デジタル、ワーク・イン・プログレス。また、デラウェア、デビルロボッツによるパフォーマンスも行なわれた。
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