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BD4D

PEOPLE


まずはBD4Dについてのアイディア、そしてそのアイディアが生まれたきっかけについて教えて下さい。

カーソン:BD4D は、先鋭のメディア・アーティストの集団で、世界中での小規模なイベントの開催に関心を寄せています。クリエイティブなコミュニティーの団結を深めたい、お互いにインスパイアし合い、励まし合えるような関係を築きたい、という思いからこのアイディアに辿り着きました。ロンドンには、デザイナーが一同に集まれるようなきっかけのようなものがほとんどなかった。だからこそ、みんなで集まれて、みんなにとって何が重要かについて話せる術として、BD4D が始まったのです。その重要なこととは、クリエイティビティです。

イベントはいつも大体200〜300人規模のもので、オーディオ・ビジュアルの機材とバーがひとつあるような、小さな会場で行われます。その回ごとにフィーチャ−されるアーティストがいて、彼らの作品がショーケースされたり「3ミニッツ・マッドネス」という、短いプレゼンテーションが何回が行われたりします。全体的にはすごくくつろぎ感のある、リラックスしたものです。そういった感じのイベントなので、「クリエイティブ・ファイト・クラブ」という名称をつけています。

この活動に興味を持ってる人は着実に増えていますし、世界各地で独自のBD4Dのイベントをキュレ−ションしたい、といった問合せいただくこともあります。イギリスにいる僕らから、海を渡って世界中に向けて、このムーブメントは多くのクリエイティブの手によって広がっているのだと思います。

BD4Dがここまで人気のイベントになったのは、なぜだと思いますか?

シェルトン:ほとんどすべてのイベントがフリーで行われてきたのが、人気の秘密ではないかと思います。利益とかは関係無しに何かを感じることが好き。仲間の最新で素晴らしい作品の発表を楽しんだり、お酒を楽しんだりといった雰囲気が人を引き付けるのだと思います。

カーソン:何をみんなが欲しているか、何を、あるいは誰をみんなが見たいのか、という点に関しては、僕達は幸運にも完璧なタイミングで察知できたのだと思います。先鋭のメディア・クリエイティブの間には、みんなでひとつになり、それぞれの作品、インスピレーション、抱えている悩みについて話し合いたい、という強い思いがありました。そんな彼らにとってBD4Dは、そのようなチャンスを与えてくれるイベントです。プラス、プレゼンテーションの質のレベルがかなり高い、という点も重要なポイント。これまでにも、世界中の先鋭メディア・デザイナーの素晴らしい作品をいくつか紹介できてこれたのも、ラッキーでしたね。

これまで行ってきたイベントへのサポートや、まわりからの感心の高さには、当事者である御本人でも驚かれているのではないのでしょうか?

シェルトン:世界中からデザイナーのみなさんが集結してくれるのは、本当にすごいことですよね。これは僕ら二人にとっても、デザイナーと新しいメディアの間に、何かしらフィジカルなインタラクションが必要とされている、ということが明らかな現象です。

カーソン:もちろん驚いてますよ。僕らはよく後ろの方で眺めながら、何がどうしてこんなにもあっという間に物事が進んでいくんだろう!と不思議に思っています。

イベントのラインアップを決める際は、どのようなプロセスをとっていますか?

シェルトン:イベントもその回によって開かれる場所や紹介される作品が違うので、いつもどこかしか違う内容のものとなっています。そのアーティストがその業界で有名だろうが無名だろうが、彼らが彼ららしく、そしてこのイベントのために何かオリジナルなものを制作してくれる、そのメディアの境界線を広くしてくれるような人を、僕らが常に求めているという点が、BD4Dを他のイベントとはちょっと違うものに仕上げていると思います。イベントをフリーで開催することは常に挑戦していることですが、これは今日ではかなり難しくなってきていることですしね。

BD4Dで紹介されている作品のレベルも、いつも良いものばかりですよね。もしあえてひとつ選ぶとしたら、今までの中で一番秀でたプレゼンテーションはどなたのものでしたか?

シェルトン:結構いい作品も何個かあったので、ちょっとこれは難しい質問ですね。3ミニッツ・マッドネスで今までフィーチャ−してきたクリエイティブ達は、例えば、ジュースト・コーンゴールドエリック・ジョーダンによる複雑な3Dアニメーションから、マウロ・ガッティとジジ・トゥファーノによる、ユーモア感たっぷりの「HOW TO BE THE PERFECT ITALIAN WEB DESIGNER」といったように、そのジャンルも幅広く、みなさん興味深く、多種多様な人たちばかりでした。今のところ僕のお気に入りのひとつは、 ピーター・レイドとブランドン・サヴォイによる「PROCESS/PROGRESS」。でも、クリス・ヒューイットの「RELOCATION」という作品、ロブ・チュウの「PR. MAYHEM」という作品も素晴らしいんだなぁ。うーん、ひとつだけしか選べないだなんて、やっぱり難しい質問です。

BD4Dを開催し続ける原動力となっているもの、そしてこのペースを保ち続けられていられるのはなぜだと思いますか?

シェルトン:僕ら自身がデザイナーとして、才能という名の原石を絶やさないでいること。そしてプレゼンターが素晴らしいオリジナル作品をBD4Dの為に制作してくれる姿勢を見続けていたい、という強い思いが、僕達の背中を押してくれている気がします。

カーソン:周りのコミュニティーから常にサポートをもらっていることで、信じられないくらい長時間でも僕達はBD4Dの為に準備を進めることができているのだと思います。現在でも、BD4Dのイベントに参加したい、キュレーションしたい、作品を参加したいというメールは何通かもらっています。

国内だけではなく、海外で開催されているBD4Dのイベントも見に行ったりするのですか?海外のイベントは、どのように企画されているのでしょうか?

シェルトン:幸運なことに、海外でのイベントにも今のところほとんど行くことができています。海外のイベントは大抵、個人やグループによるキュレーションです。カーソンと僕、あるいは僕一人だけでも、その街で初の開催となる時には参加するようにしています。どの街のどのキュレーターも素晴らしい仕事をしてくれていますし、彼らのアイディアがミックスされることで、通常ならただの「事柄」ととしか理解されないものが、BD4Dとして進化し続けてることにつながっていると思うのです。

今まで開催された海外でのイベントで、一番良かったものはどれですか?

シェルトン:BD4Dのお陰で、昨年たくさんの街に行けたことはすごく嬉しかったです。どのイベントも良かったですよ。今考えているのは、ロスアンジェルスでの開催です。なぜかって聞かれると困っちゃうのですが、でもあのベニス・ビーチで何かできるのではないかと思うのです。

イベントを実行するにあたっての、一番の問題は何ですか?

シェルトン:入場料無料としての場所を探しだすだけではなく、大きいスクリーンとかスピーカーといった機材を手配するのはちょっと大変です。お洒落なバーやパブでの開催もちょっと困難で、例えばノートパソコン2台とプロジェクター1台分のケーブルを取り付けるのでさえ、プレゼンテーションの間にスイッチを代える必要があったりしてしまう。でも、たとえオーディオからの音がなくなってしまっても、スクリーンからのボリュームは常にマックスなので大丈夫。そういったハプニングもあるからこそ、BD4Dが前回のものと同じになることはないです。

カーソン:ちょっとした技術的な故障には、いつも気が狂いそうになりますね。でも、イベント自体がかなりアンダーグランドなもので、決して大規模なカンファレンスではないので、そういった問題があっても、大したことではありません。

もしBD4Dに作品を発表したい場合は、どのような方法をとるのがベストでしょうか?何かそういった発表のチャンスなどはありますか?

シェルトン:ある程度のクォリティーレベルにその作品が達しているかはどうかは重要ですが、僕達はなるべくエリート集団の集まりという存在ではいたくないし、それよりも新しい才能やアイディアを歓迎したい、という気持ちがありますね。興味がある人は、ぜひメールしてくれればと思います。

もし願いが叶うとしたら、どなたをBD4Dで紹介してみたいですか?またそのイベントの開催地はどこでしょうか?

シェルトン:ジンバブエの大統領、ロバート・ガブリエル・ムガベ氏を、3ミニッツ・マッドネスで紹介したいですね。場所はザンビアの峡谷で、崖に突き出すように板が置かれていて、そこからジャンプ!してくれれば最高だな。

カーソン:有名な映画監督、ディレクター、ライターを招いて、映画制作についてのクリエイティブなプロセスについてお話が聞きたいです。場所はマウイがいいですね。

BD4Dがこれからどの方向に向かっているのでしょうか?

カーソン:僕達は現在、ロンドン、ニューヨーク、ロスアンジェルス、アトランタ、マンチェスター、パリ、クリーブランド、シドニー、エジンバラに拠点があるのですが、それ以外にもバルセロナ、マドリッド、モスクワ、グラスゴー、ソウル、東京、サンパウロ、ケープタウン、デンバー、ブリュッセル、ミラノにパイプラインがあるので、そういった都市に注目しています。

シェルトン:際限なくどこへにも向かっていますよ!

BD4D
住所:Hoxton, UK
team@bd4d.com
www.bd4d.com

Text and Photos: Tim Spear from Now Wash Your Hands
Translation: Sachiko Kurashina

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