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プログラム

PEOPLEText: Jerome Lacote

私が初めてプログラムを知ったのは、ラジオを聴きながら運転をしていた時。彼らの音楽性やその詩に、すぐに夢中になってしまった。とにかくショッキングだった。だから、インタビューをしてみたいと思ったのだ。

ドラマチックなムードの中で、ライブミュージックと共にプログラムされた音楽を融合するのが彼らのやり方。最新アルバム「ロンフェア・ティエド」(なまぬるい地獄)も最近発表したばかり。日本でもこのアルバムは、来年の1月25日から発売される。プログラムの日本でのプロモーションは、ホステス・エンターテイメント・アンリミテッドが担当している。

プログラムについて教えてください。

感覚的な感触を極めるのが、このプロジェクトの目的です。自分達のプライベートな生活と、僕らを取り巻く状況のバランスを保ちつつ、僕達と同じようなシチュエーションにいる人達と気持ちを共有できる唄や音楽を作っています。

どのようなものに影響を受けていますか?

環境汚染、支配、交通、人間関係の不和、恐怖、論理的なブラックメール、間違った価値観への敬意、メディアとテクノロジーが持つパワー、説明不可能な抑圧、今という時代が引き起こすノイローゼと精神病、都会主義、戦争、資本主義の崩壊、資本主義の成長、金銭目的の戦争、強いとされるものが持つ理由、画像の重さ、人々や音楽が置かれている状況。

普段はどのような活動をしていますか?音楽や詩はどのように作っていますか?

何か言いたいことがあれば、それがテキストになる。何かやらなければいけないことがあれば、それが音楽になります。僕達が目指すのは、音楽と詩の融合です。融合することで、その2つが一つの唄になるのです。

僕達のEPは、グローバリティーのようにデザインされています。同じようなものを作りたくないし、もちろんコピーや何かで代用するようなこともしたくありません。どこにでもありがちな曲を作るよりも、空間やムードを作り上げる方が好きなのです。

最新アルバム「ロンフェア・ティエド」について教えてください。

このアルバムでは、僕達の考えを主張しています。僕達のささやかな生活の中で発生する、心の動揺を取り上げてみました。例えば精神的な苦痛の影に隠れている、居心地のよい繭に守られているような原理、みたいなものを表現してみたかったのです。

現在は何を行っていますか?

今はフランス国内でツアーを行っています。パフォーマンスを通じて、僕達の意図が本物であることを知ってもらっています。

今日のクリエーションについてどう思いますか?

短命な信念のようなものだと思います。アート的な作品における、ビジネス問題を解決よりも、クリエイターはまず、何か新しいものを発表することから始めた方がいいと思います。問題解決ばかりに目が行っているアーティストもいるし、自らのシステムをきちんと言えるアーティストもいます。

どのようなアーティストが好きですか?

ちょうど今も触れた通り、提議されている問題や、スタイルの違いなどは関係なく、自らのシステムをきちんと言えるアーティストが好きです。そこら辺によくあるような見せかけ的なものはまったく無しに、表現をする、という純粋な気持ちを持っているアーティストがいいですね。

プログラムにとってプロジェクトは何ですか?

僕達のプロジェクトを掘り下げていきたい、という気持ちがあります。途中で投げ出したりせずに、今行っているプロジェクトを徹底的に突き詰めて終わらせたいと思っています。

Text: Jerome Lacote
Translation: Sachiko Kurashina

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