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ハモニカビル

PEOPLEText: Yurie Hatano

札幌を拠点に活動するデザインユニット、ハモニカビル。可愛いだけ、ポップなだけではない遊び心あふれる作品は、SHIFT2007カレンダーに採用された。3月3日からは、札幌SOSOにて、初の展覧会を開催する。

まずはじめに、自己紹介をお願いします。

ハモニカビルは藤田直樹と小島歌織、男女2人からなるデザインユニットです。2004年に結成し、札幌を拠点に活動しています。普段はそれぞれ別のデザインプロダクションに所属していて仕事とは別の創作の場、普段、表現しきれないものの提案の場としてハモニカビルをやってる感じです。ただ、プライベート作品と仕事と全く切り離しているわけではなく、いずれ仕事とハモニカの双方向にリンクできたらいいなと思っています。

ハモニカビル結成の経緯を教えてください。

知りあって間もない頃、二人でこれまでの作品を見せあうといった機会があったんですけど、その時に、互いの作品の嗜好やテイストの共通点だったり、反対に自分に持ってない表現方法なんかが「面白いな」と、感じたんです。それからしばらくして、藤田の作品のイラストを小島が依頼されて描いたきっかけから本格的に組んで他にも何か一緒に創ってみようという話になり、現在に至ります。

主にどのような活動をしていますか?

結成当初は、知りあいの洋服店の広告、ポスターやツールを創ったり知人の名刺や展覧会DMなどといった身近なものが多かったですね。その後、作品を見て気に入ってくれた人から依頼されるようになり、昨年は「般若心経0-ゼロ-」のブックデザインをさせていただきました。

SHIFT2007カレンダーに採用された作品、また作品の元である「般若 心経0-ゼロ-」について教えてください。

般若心経0-ゼロ-」は知りあいの住職、ゆうがん氏が、これまで般若心経にふれる機会がなかった若い人や、興味がなかったり、敬遠していた人たちに、もっと身近に感じてもらおうと企画されたもので、約30組のアーティストが参加した般若心経のアートブックです。

私たちが作った「メイドさんも、ヒツジさんも」は出版パーティ用に作ったポスターです。1枚は今回カレンダーに選ばれた「メイドさん」、もう一枚には「ヒツジの執事」。本のコンセプトに沿って「般若心経」から遠い世界の住人として、メイドとヒツジ(執事)を起用しました。

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