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インジュヴ・アート・ショー 2001

HAPPENINGText: Terevision Ruiz

ロサ・ペラと共に活動している ユアン・ガーディオラは、12回目のこの展覧会の理事の一人。このイベントについてコメントしてくれた。

この展覧会が、若いアーティストに与える利点はどのようなものですか?

一方では、選ばれたということの認識があります。インジュヴができてからの展覧会を思い出す必要がありますね。特典のある観測によって、現在のアーティストの制作活動が行われている場所に目をやることができます。そして、この場合アーティストは、価値のある飛び石ということになります。もう一方で、アーティストがいろいろなやり方で活動することを認めています。アーティストは選ばれると、他の似たような考え方を持つ人達と文化活動を始めるでしょう。その話し合いや意見の交換が、インジュヴの支援金とともに生み出された作品を、個人の作品の消費という事とは別に、実りあるものにするのです。一旦展覧会が催されると、他の機関との契約により、奨学金や海外でのレジデンス等を通して、活動を続けて行く機会のオファーを受けます。この展覧会はある意味では、ユースアートのコンペティションの多くが止めていった所から始まったと言えるでしょう。

12人のアーティストを選出する際には、どのような批評があったのですか?

一つだけのの批評というものはありません。私達は、様々なものを前もって選ぶ際に、与えられたガイドラインの流れに沿ったといってもよいでしょう。ある意味では、アーティストの進歩と働く生活というのは、とても重要なことです。そして特に強調されたものが、この展覧会に送られたプロジェクトの中に存在します。私達は、完成した作品から始まるセレクションの過程に取り組みたかったのです。一方で、個人を選びだし、その候補者からいろいろ話を聞いたりもしました。

選ばれたアーティストに共通する点は、何かありますか?

ありますよ。最も顕著なのは、彼らが皆、とても異なった方法での活動に対する興味を分かち合っているという点です。こうして、社会的現実と、絵画や彫刻といった伝統的なフォーマットとはかけ離れた現代の文化を理解する、新しい方法を生み出すのです。だから、異なったタイプの方針を用いるインスタレーションや広告から、クラブカルチャー、おもちゃ工場や爆弾まで… と幅の広い、写真、ビデオ、ネットなどで企画される作品が豊富にあるのです。

200人近くのアーティストがエントリーしましたが、今日のスペインの若者の標準的な姿というものにどのような意見をお持ちですか?

標準について話すのは難しいですね。私達が彼等の何を見ているのか。言い換えれば、クオリティという言葉で何を意味するのか。もちろん、あまり知られなくても、あるいは全くの無名だったり海外にいたとしても、抜群の作品を作り出すアーティストは、沢山います。しかしこれらの若いアーティストは、その隠れた能力にもかかわらず、自分達のプロフェッショナルとしての将来を、最近の状況のように危険なものとみなそうとしていると思います。これは、現在の国内での見通しによるものです。この展覧会は、手助けにすぎず、解決そのものではありません。

XVII INJUVE ART SHOW
会期:2001年9月6日〜10月1日
会場:Circulo de Bellas Artes
住所:2 c/ Marques de Casa Riera,Madrid
https://www.injuve.es

Text: Terevision Ruiz
Translation: Naoko Ikeno

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