地球大爆破

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BS-i のあの映像を見た?デーブ・スペクターが変な踊りをしてて、、、「らららムジンくん」の関口現が監督した理不尽な宇宙人のドラマでマグマグ人と大沢たかおが、、、竹内スグルが手掛けたハイテンションなテクノをバックに武田真治や篠原涼子がでてきて黒覆面のビキニ軍団が、、、。と昨年末に放送された、番組『地球大爆破』が噂になって飛び交っている。「BAKUHA.COM」でもその情報を得れるというのだが、、、その真相を確かめるべく企画/総合プロデューサー古田亘氏にインタビューした。

はじめに自己紹介をお願いします、バックグラウンドを教えてください。

古田亘(ふるたわたる)。1971年生まれ。プロデューサーをやっています。
カナダの大学を卒業。帰国後、株式会社CSKに入社して、営業、販促、宣伝と勤めた後、「やっぱりクライアントよりも現場の方がゼンゼンおもしろそう!」ということで同社を退社。フューチャー・パイレーツに入りました。

フューチャーパイレーツでの仕事について教えてください、どのような仕事をされているのでしょう?

えーっとコマフォト的に紹介させて頂くと、「フューチャーでは、バーチャルネットワーク・コミュニケーション『フランキー・オンライン』、テレビ番組『クリエイターズ・エレメンツ』、三和銀行ウェブサイト、安達学園グループのテレビコマーシャルなどをプロデュース。2000年前半にはインスタント・カップ麺『インドメン』を、東洋水産、三井物産と共同プロデュース。中身はインターネット投票、パッケージデザインは谷田一郎、ヒロ杉山両氏と組んで制作するという前代未聞の企画で、コンビニ限定及びテレビコマーシャル無し、ながら100万食を売り切る大ヒット商品となる。
2000年後半、TBS系BSデジタル放送局『BS-i』開局記念特別番組『地球大爆破』を企画/総合プロデュース。」とこんな感じです。

フューチャー・パイレーツという会社は、プロデューサー集団で、スタッフ一人一人がまったく別の仕事をしています。今僕は中でもテレビ、映画など、ミーハー路線(?)担当って感じでしょうか。他のスタッフは経済産業省の仕事なんかもしています。

地球大爆破について、5本のストーリーそれぞれの内容を紹介お願いします。

田中秀幸監督「スペクター21」(出演:デーブ・スペクター、ピエール瀧、山咲千里、大槻教授、ビートきよし、小日向しえ他)
未来の通販番組「スペクター21」では、 スペース・ドス(包丁)、 スペース蟹、スペースたわしなど本当にくだらない商品を扱っていることもあり、視聴率最悪。司会者デーブ・スペクターのダジャレも寒く、今日も番組プロデューサー(ビートきよし)とディレクター(デンジャラス・ノッチ)は悩んでいる。終にディレクターの口からは「司会者降板案」も出てしまう。そんなある日、司会者デーブの様子がおかしい。放送中におかしなダンスをはじめたのだ!あっけにとられる回りを無視して、踊りつづけるデーブ。番組はメチャクチャに!しかし、その日から視聴率高沸!通販売上急増!と番組は大ヒットしてしまう。
そんなデーブのヘンテコダンスをテレビで観ながら、動きを解析している宇宙人(ピエール瀧)がいた。デーブは宇宙人に操られていたのだ!宇宙人の狙いとは??
SF、恋愛、ギャグが凄まじく入り混じった濃密度作品です!

TOMATO サイモン・テイラー監督「パッセンジャー・オン・ボード」(出演:ジョン・リンズレイ、アントン・サンダース他)
夕暮れのロンドン。ダウンタウンの真っ只中にあるとは思えない静かさに包まれる公園で、一人のタクシードライバーがタクシーのドアを開けたまま、助手席におかれたラジカセから流れる童話に聞き入っている。今年55歳になる彼は、短髪、色黒、中年太り、、、典型的なロンドン下級イエローキャブの運転手だ。日々都会の喧騒と闘うタクシードライバーの彼にとって、唯一の楽しみはこうやって毎日、公園で童話を聴きながら日が沈むのを眺めることだった。
ある日、いつものように一人カセットに聞き入るドライバーの隣に、黒いコートの男が立っていた!ドライバーは突然現れた男に驚愕するが、男の目に涙がうかんでいるのに気付いて、言葉にできない安心感を覚える。その日から毎日、ドライバーがカセットをかけると決まって現れる男。どこから来るのか、なにモノなのか全く分からないが、いつもカセットの童話に涙している。
しかし、カセットを忘れてしまったある日、男が現れない。森の中をなぜか男を捜してさまよってしまうドライバー。ついに男を発見するが、男の周りには光につつまれた何人もの男がさまよい、男の口からはいつもの聞きなれたカセットテープの女性の声が聞こえ、、、。
曇り空のロンドンを舞台に、トレインスポッティングのアートチームが都会人に贈る人間と宇宙人のドラマです。

関口現監督「ワースト・コンタクト」(出演:大沢たかお、ジェイ・ウエスト他)
近未来、スペースコロニー。地球外生物の存在が確認されてから随分経ち、「マグマグ」と呼ばれる惑星とはお互いの研究成果を交換しあうレベルにまで達していた。そしてマグマグ星人との共存を実現するための実験として、コロニー内で各星代表者が共同生活を送ることになったのだ。主人公タケモト(大沢たかお)は、運悪くその代表者に選ばれ、マグマグ人との一週間の共同生活を送ることになる。いやいやながら当日を迎えるタケモト。荷物を持ってコロニーに入っていくと、すでにマグマグ星側の選出者ケララは部屋でくつろいでいた。
ケララ「こんにちは。マグマグ星から来たケララです。よろしく。」
おれ「ああ。。こんちわ。。。。えっとー、よろしく。」
本当に人間と同じだ。目が赤いだけ。いきなり、あまりにも人間と同じように話しかけてきて、あまりにも普通にしているケララに対して、ちょっととまどうタケモト。と、突然ケララが棍棒を振りかぶってタケモトを強打する!
地球人の常識とマグマグ人の常識がミックスして、頭がおかしくなるような会話の連続!筒井康隆の原作を、「らららムジンくん」の関口現が映像化した理不尽ワールド!!

フランク・サクラメント監督「エターナル・ライフ」(出演:窪塚洋介他)
アメリカ・ロサンジェルス。海岸。たった一人の家族だった母親を亡くし、ショック状態に陥ったセーラは、生きる気力を失った目で海岸をさまよっている。この海岸は昔母と遊んだ海岸。うつろな目のセーラの手には病院から持ち出した睡眠薬が。
一気に大量の薬を飲んでしまう。と、頭の中に、一人の青年の声がやさしくひびく。「死にたいのですか?」知らぬ間に、神秘的な青年アリア(窪塚洋介)がセーラの隣に立っていた。アリアはセーラの手をひくと、不思議な光の中に彼女を連れて行った。まばゆい光が落ち着き、そこにセーラが観たものは、侍と日本女性。二人は山道を必死で逃げている。何かに追われている二人。侍はアリアの生まれ変わり。そして女性はセーラの生まれ変わりなのか? 突然襲われる侍、そしてそれをかばう女性。
アリアは別の世界にセーラを連れて行く。そこは戦時中。負傷している患者を勇気づける女性。これもセーラの生まれ変わりなのか?負傷しているのは、アリア。次々に見せられる自分に似た女性。アリアが教えようとしているのは、何なのか?それに気がついた瞬間アリアの姿は消えていた。
神秘的な魅力で人気急上昇の窪塚洋介と、ハリウッドMTV監督が創りあげる幻想の世界。

竹内スグル監督「バクハ・ドットコム」(出演:武田真治、篠原涼子、KEE、今宿麻美、柏原収史他)
東京。仲間を自分で殺してしまったと勘違いしたピー(武田真治)。隠そうとした死体が、思わぬ人々の勘違いの連続でブツと間違われてマフィアの手に。それがさらに廻りまわってナゼか宇宙人の手に渡り、ついには宇宙人vs.地球人の戦争に突入か?!
篠原涼子扮する謎のセクシー医療機器マニアから、これまた謎のセクシービキニUFO愛好団体、マフィア、チーマー、宇宙人まで、異様に濃いキャラが東京を舞台に入り乱れる、怒涛のグチャグチャ・アクション・スピードSFムービー。漫画家カネコアツシの原作をさらに、壊しまくりスーパーハイテンションなテクノで味付けをした前代未聞のドラマ?です。というかドラマとはいえません。映像です。大音響、大画面で、踊りながら観て貰いたいです。

どのようにこのプロジェクトをはじめたのでしょう?きっかけは?

「ヘンなドラマ企画をやりたがっているおかしなヤツがいる」、ということを聞きつけて BS-i のプロデューサー鈴木早苗さんが声をかけてくれたんです。僕の中では最初は毎週一本づつ放送する連ドラ形式で考えていたんですが、特番で2時間一気にやっていいって言ってくれて。「やらしてください!ぜひぜひぜひぜひ!!」って犬のように喜んで創り始めました。

「企画」意図は?

いま、一番自分が観たいと思う作品を創ることです。超個人的に言うと、「やられた!」と思えるもの。それに出会って、ノックダウンされちゃうようなもの。たまにありますよね。「らららムジンくん」とか。石野卓球の「ポリネシア」というミュージックビデオ、これも観たとき卒倒しました。トレインスポッティングのオープニングも強烈だったし、キムタクが出てくるサントリーリザーブのCFも最高に理解不能だったし、ナイキのCFは鳥肌がたつくらいカッコイイ。
ドラマもこれくらいカッコ良くていいんじゃないかと。映画よりもスゴくていいんじゃないかと思っていました。発想としてはこんなところ。あとは演出、技術、ビジネス面すべてに勝算があったので、企画を進めました。

苦労した点は?

放送規格が全く新しい「デジタルハイビジョン」だったこと。これは悩みました。悩むというか、だれも知らないんですよ。HDってどういうことなのか。
現行のテレビフォーマットの6倍の情報量を持つハイビジョン画像を作るためには、撮影から、編集、録音などすべての制作課程で変更が生じる。さらに映像がきれいな分、セットやメイク、照明まで影響してくる。さらにさらに、すべてにおいてマシン環境がしっかりと整っていない。編集室なんか絶対的な部屋数不足で、放送前の1ヵ月はどこもいっぱいになり、僕らの5チームがケンカするほどでした。
監督はじめスタッフと僕とで、松下電産さんに行って勉強会したりもしました。今回のスタッフはフィルム畑が多いので、デジタルハイビジョンという概念から勉強して、テスト撮影、ポスプロ・デモなど何度も繰り返し、現場でも何度も撮り方を変更しながら、まさに手探り状態で制作進行していきました。おかげさまで苦労した分、ハイビジョンというか、「高解像度で映像を創る」ということに絶対的な自信を持つことができたんですけどね。

また良かったと思える点、印象に残った点は?

苦労した点がすべてよかったと思える点に変わりました。デジタルハイビジョンでの制作ノウハウっていうのは、映画にもそのまま使えるので、大画面放映を念頭におきつつ、予算をうまくつかった制作方法をとることができると思います。
すべての制作課程が僕にとって印象的だったので、特にこれというものはあげにくいのですが、この作品を通してのスタッフ、キャストなどすべての関係する人々との出会いは印象的でした。全員がまさに前向き。いいものを創ろうという純粋さと気合と根性を、ひしひしと感じました。
あと僕がいうのはナンですが、「日本のクリエイティブはスゴイゾ!」ということでしょうか。

BSという限られた媒体での放映というのがとてももったいないと思うのですが映画祭への出品や、DVD化などの予定は?

ホント、もっとたくさんの人にこの作品を観て欲しい。だからBSでも何回か再放送しますが、それに加えて劇場でも公開したいと考えています。さらにDVDにも。すでに何社かオファーして来てくれている会社もあるので、具体化はそう遠くないかもしれません。
さらに、映画祭への出品も考えています。意外と海外からの評価が高いので、逆にビックリしているところです。

BSの可能性について、地上放送に比べどのような可能性があると思いますか?
また今後どのように関わっていこうとお考えですか?

BSデジタル放送は、ちょっと前に元気だった地上波の深夜放送の勢いに似たものを持っています。だから、ここ数年はおもしろおかしなコンテンツがドンドン出てくる可能性あると思います。
僕もBSデジタルでは、さらに新しいプロジェクトも準備中です。

他のプロジェクト、今後の予定などは?

地球大爆破は、視聴者がまだまだ少ない中、かなりの好評を頂いているのですでに第2弾を進めています。またまたすごいキャストとスタッフでお贈りしますよ。
それと同時に新しいプロジェクトの制作もスタートしています。今言えるのは、それが長編だということ。そしてロンドンでやるということ。
そしてそして、他にもう1つ。こっちはもっと長編。連ドラか??
今3つの新プロジェクトが同時進行中です。詳細は「BAKUHA.COM」でお伝えしていくので、お楽しみに!! あ、今プレゼント企画もやっているのでぜひアクセスしてみてください。

地球大爆破
http://www.bakuha.com

Interview and Text: Taketo Oguchi

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