グレン・マッケイ 回顧展「ライト・プジェクション 1966-1999」

HAPPENINGText: Kanya Niijima

60年代のアシッドアート全盛期に、サイケデリックなライトパターンを駆使したリキッドライトショーで脚光を浴びた地元アーティスト、グレン・マッケイの回顧展がサンフランシスコ近代美術館で開かれている。1966年から今日までのマッケイの作品集をオプアートやスライドショーと共に、30年前のエクスペリエンスを再現しようと試みたこの「ライト・プジェクション」展は、文字どおり、レイヴやデッドショーさながらの光と音のパルスに満ちた、ヒプノティックな環境をミュージアムのオーディエンスに提供している。

光と時間をメディアにするマッケイの作品には、透明インク、ペイント等、水とオイルを元にした液体をビデオプロジェクター上で操るといった、ある意味でローテクなプロセスが大部分を占めている。コンピューターを使ったデジタルグラフィックが氾濫するこの時勢、マッケイのプロデュースするビジュアルパターンは、有機的で不完全な感覚があり、アナログならでは深みが魅力的でもある。フラクタルを見飽きた人には是非ともチェックしてほしい。

Glenn McKay: Altered States
Light Projections 1966-1999

会期:1999年2月4日〜6月1日
会場:SFMOMA
住所:151 Third St., San Francisco, CA 94103
TEL:(415) 357-4000
http://www.sfmoma.org

Text: Kanya Niijima

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