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「ジ・アザー・カメラ」展

HAPPENINGText: Victor Moreno

プロの写真家の中には独学で学んだ人も多い。彼らは専門の学校で学ぶことはせず、何度も何度も撮影を繰り返すことで知識を身に付けてきた。ストックホルムにある民俗学博物館にて、南アフリカの写真家13人の1950年から2013年までの作品を展示するグループ展「ジ・アザー・カメラ」が開催されている。

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© Lindeka Qampi

この展覧会で展示される70以上の作品は全て、独学で学んできた決して華々しいとは言えないバックグラウンドを持つ地元の写真家たちによるもの。彼らは路上やタクシー乗り場、タウンシップ(旧黒人居住区)のスタジオなどで撮影をして生活している。

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Ruth Sack Collection

南アフリカのタウンシップとは、かつてアパルトヘイト時代の政策によって黒人居住地として作られた街。人々はここでの結婚式、卒業式、パーティーや記念日などのイベントのたびにカメラマンを求め、また法的書類や証明写真、記憶に留めるためのポートレイト写真の需要もあった。1950年から1980年の間、南アフリカの人々は法令によって人種別に分類、隔離され、アパルトヘイトの初期には、黒人は識別用のカードを見えるように着用することが強制された。

Daniel Morolong
Daniel Morolong

そのような背景にもかかわらず、この展覧会では政治や社会的な差別、アパルトヘイトなどではなく、どんな場所に住み、どんな服を着て、どこで休日を過ごすか、といった彼らの現代的でほのぼのとした人と人との関係性や生き様を強調した、広い世界に向けたスタジオポートレイトを通したドキュメンタリーとしての作品を扱う。

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William Matlala © Sekube archive

クライアントの要望や依頼に応えるため、ポートレイトにエアブラシや二重露光などの加工が施されたものもある。実際、このようなクライアントからのリクエストによるレタッチと呼ばれる加工が、社会的にトレンドとなっている。クライアントはなりたい自分を求めるのだ。

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Bobson Sukhdeo Mohanlall

この展覧会は、西洋の世界がこれまで危機や貧困、暴力、病気といった問題に目を向け、捉えてきたアフリカのイメージとは相反する。民俗学や人類学の要素や、欧米諸国による発展途上国への優位的な考え方も組み込まれている。彼らの政治的、経済的支配を正当化するために白人のコミュニティはこれを強調してきたのだ。

THE OTHER CAMERA
会期:2014年10月25日(土)~2015年4月26日(日)
時間:11:00~17:00(水曜20:00まで)
休館日:月曜日
会場:Ethnographic Museum
住所:Djurgårdsbrunnsvägen 34, 102 52 Stockholm
TEL:+46 (0)10 456 1200
https://varldskulturmuseerna.se

Text: Victor Moreno
Translation: Satsuki Miyanishi

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