クラウディオ・ギル

PEOPLEText: Mariano Werneck

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Body paint on the model Daniela Bado skin, Pablo Nora’s shortcut Quimera, 2008

今のデジタル世界の中、どのようにしていますか?

デザインのフィールド出身なので、パソコンは常に身近にありました。完全に手放してはいませんが、今では仕上げのツールに過ぎません。2007年に商業用の仕事の際は、既存のフォントは使用しないことを自分自身の中で決めました。今となってはそれが私のスタートポイントとなり、そのおかげで自分自身のスタイルを確立できたのです。

あるプロジェクトのため私に作品を依頼するとしたら、私に求められている事は明確です。それは唯一なものという事です。そしてニーズを考え、作図や実験を繰り返し、問題解決の方法を模索していくことは私にとって絶交の機会です。こういった手段が私をコンピューターから切り離すことになるのです。

しかしもちろんコンピューターは、プロセスの一部として必要です。インターネットが私たちに何を与えてくれるかは言うまでもありません。この力を無視する事はできません。コンピューターを使えば、作業、スケッチ、全てがシンプルになります。私が教える大部分のワークショップは、ソーシャルメディアを用いてウェブを通して進めます。素晴らしいツールです。

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At Nésia Gil’s home, acrylic on concrete wall, 6 x 3m, Valença, Rio de Janeiro, 2012

今後の予定を教えてください。

現在の目標は修士号を終えることです。とにかく技術を向上させ、多くの人と仕事していくために最善を尽くしています。私にとってはとても重要なことなので、アートを後回しにすることはできません。また展覧会を予定しています。新たな材料で精力的に活動してきたのですが、過去2年間は展覧会を行なっていませんでしたが、やっと準備が整いました。あと健康にも気をつけています。時には、ワークショップの間に私は、ボード上に腕を上げたまま10時間以上描き続けることもあり、それを維持するための脚と姿勢が重要なのです。これまでやり続けてきたことが多くの喜びとなっています。今年も素晴らしい年になりそうです。

Text: Mariano Werneck
Translation: Satsuki Miyanishi

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