サタデー・イン・デザイン・シンガポール 2012
相互作用が見られたのは、会場の並び順だ。デザイナーによるトーク、インスタレーションやライブパフォーマンスの観客の配列の工夫によって、会場や展示スペースを活気立たせたり、親密にしたりすることもできる。
生産技術の域を超えて、参加企業の「HBO+EMTB」がカットした段ボールを使った一日を通して変化のあるインスタレーションを来場者に提供した。そこで来場者は、それぞれお気に入りのTUCA-TUCAランプはどれかと尋ねられた。一人一人異なる精神と個性を表現しているカラーの中からそれぞれの人、インテリアにあった一つが見つかるのだ。
「スペース」で開催されたディスプレイキッチンは様々なアクティビティが用意され慌ただしい雰囲気であった。フィフティースリー・レストランの有名シェフ、マイケル・ハンによるマフィン、カキやオードブルは来場者を喜ばせ、彼は手早くかつ大胆なディスプレイキッチンに設置された大理石の上を炎上させるパフォーマンスも見せてくれた。共同スペースはおいしいコーヒーを味わう来場者でいっぱいとなり、デザインについて終日議論していた。
サタデー・イン・デザインは、地元のデザインコミュニティーとデザインの愛好家が、最新情報について語り、楽しみ、学ぶために集まるデザインへの愛情がこもったお祭りのようだ。彼らの関心はこの土曜日を超えてどこまでも続いていく。
サタデー・イン・デザイン・シンガポール 2012
日時:2012年10月6日(土)
会場:シンガポール市内各会場
TEL:+65 6475 5228(シンガポールオフィス)
info@Saturdayindesign.com.sg
https://www.saturdayindesign.com.sg
Text: Fann ZJ
Translation: Hanae Watanabe
Photos: Kevin Yong, Luo Jingmei