ヨハン・リンドバーグ
PEOPLEText: Victor Moreno
ファッション業界でクリエイティブディレクターとして羨ましいキャリアを持つヨハン・リンドバーグはデニムへと回帰し、今期は黒がテーマだ。紹介すると、彼のベイビー「BLK DNM」(ブラック・デニム)は、ニューヨークのダウンタウンのラファイエットに最近生まれた。90年代、彼はディーゼルの仕事で有名となり、自身と同名のスウェディッシュファッションブランドを立ち上げた。2007年にスウェーデンの投資会社プロヴェンタスが、元ジル・サンダーのデザイナーだったピエランジェロ・ダゴスティンをデザインディレクターとして迎え、ブランドのコンセプトごと業務を引き継いだ。ヨハン・リンドバーグが昔から続けている事(彼の核心とも言えるもの)は、彼の新しいプロジェクトからも見て取れる。
それは、彼の世界であり、彼の友人や彼の敬愛する人が訪れる場所でもある。ヨハンは、 「クローズアップ」で、彼の人生におけるイベントや、彼の友人や知人のポートレートを特集している。BLK DNM はメンズ、ウィメンズウェアの両方で展開されており、音楽分野でのサブカルチャー、直線のカット、黒いモチーフ、デニムやレザー等、沢山の要素を参考にブランドが作られている。 私達は、ヨハンに協力を得て、近年、ブラックデニムがどのくらい彼の制作に影響をもたらしているのか、振り返ってみる事にした。
Photo: Victor Moreno
ディーゼルで仕事をしていた時は、アメリカのオフィスにいたのですか?
いいえ、その時はイタリアにいたけど、アメリカでも1996年から仕事をしていたよ。その時はインターナショナルマーケティングディレクターをしていて、その後アメリカに行ったんだ。確か、その時の一番多かった仕事は、1991年の「Successful for Living」のキャンペーンを作る仕事だね。でも、沢山他にも仕事をしていて、6年間はストックホルム、イタリア、ニューヨークを飛び回っていたね。
BLK DNM FW2012 Mens Wear
その後、自身のブランドを立ち上げる為に、ストックホルムに移ったのですね?
そうだね。ストックホルムに移って、僕の名前でもあるJ. リンドバーグを立ち上げたんだ。ミラノとロンドンに住んでいたけど、仕事はストックホルムでしていたね。11年間、J. リンドバーグで働いたよ。そして、2007年にそこを離れ、ジャスティン・ティンバーレイクと仕事を始めて、彼のロサンゼルス発祥ブランド、ウィリアム・ラストでデザインを担当したんだ。そして、BLK DNM を2011年2月にニューヨークのダウンタウンで始めたんだ。
BLK DNM FW2012 Mens Wear
デイヴ・ガーン、アリソン・モシャートやその他、何人かの人と仕事をしたのは、J. リンドバーグの最後のキャンペーンですか?
それは最後のキャンペーンだね。ジュリエット・ルイスとリバティーンのカール・ラバーも、デペッシュ・モードのデイヴ・ガーンもそうだね。
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