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伊藤綾香

PEOPLEText: Yuji Shinfuku

多くの作品を作られていて作品ごとの変化を感じますか?ご自身の気に入っている作品はありますか?その理由も教えてください。

今までの作品を振り返ると、本当に自分の趣味がコロコロ変わるなぁっと実感します(笑)一つ一つの作品は、常にその時に興味がある物を作っていたので。

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Tuna Magic, Ayaka Ito. A 55″x15″ color pencil drawing for a skateboard deck design. Digitally scanned and printed on a wooden skateboard deck.

特に自分で気に入っている作品と言えば、「Tuna Magic」のイラストレーションですね。140x40cmの大きめなスケートボードのデザインで、全部色鉛筆で描きました。最近は、イラストとタイポグラフィーを合わせるのが好きで、特にパソコンを使わずに手だけで作品を作っていてすごく充実感があったのを覚えてます。

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Urban Daddy Cycling Classic, Ayaka Ito Collaboration with Red Paper Heart

「Urban Daddy Cycling Classic」も特に気に入っているプロジェクトです。毎年ニューヨークで起こる「E2NY」という音楽とアート中心のフェスティバルのためにRed Paper Heartとコラボレートして作ったインスタレーションです。対戦相手と自転車を漕ぎ、60秒以内に早く進んだ方が勝者になるゲーム。私は一部の絵を担当になって、色々色鉛筆で描かせていただきました。Red Paper Heartのデザイナーさんやプログラマーさん達と共同制作できて、自分だけの力では作れないような物ができ上がるのを見れるのはとても楽しかったです!

ニューヨークを拠点とされていますが、海外のニューヨークという場所で活躍する意義、そこから得るものはどのようなものだとお考えですか?

私はずっと横浜育ちだったんですけど、子供の頃からインターナショナルスクールに通って英語中心で勉強していたので、小さい頃から仕事をするなら海外にしようと決めていました。正直な所、日本語で仕事ができる自信が無かったのもあります(苦笑)。ニューヨークを拠点に仕事をするようになったのは、始めての仕事が偶然ニューヨークにあったからです。本当は海外で英語を喋れるならどこでも良かったんですよ。

でも、今はニューヨークに来られて本当に良かったと思っています。ニューヨークほど、デザイン/アート/ファッションの分野が充実している場所は他には無いと思います。常に色んな国から来た人々と出会える上、皆何かしら違う視点で物事を見ているので、とても勉強になって面白いです。

デザインをする際に気をつけている事、こだわりなどはありますか?作品を作る上でのインスピレーションの源などあれば教えてください。

デザインは、アイディアやコンセプトがあるからこそから生まれるもの。コンセプトは、人とのコミュニケーションから生まれる物事が多いです。だから、常に人とのコミュニケーションを大事にする事を心がけています。その上で、デザイン以外でも新しい事に挑戦し、常に進化し続ける事を大切にしています。

今後やってみたい事、計画していることなどがあれば教えてください。

今後もニューヨークでどんどん好きな物を作っていき、活動していきたいと思います!

Text: Yuji Shinfuku

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