ジョン前田
PEOPLEText: Mayumi Kaneko
ウェブ上での新しいコミュニケーションとコラボレーションの在り方を探ることを目的に、1997年10月より行われてきた、実験的コミュニケーション・プロジェクト「One-line.com」のオフライン展覧会「One-line.com展」が、ギンザ・グラフィック・ギャラリーで開催される。
本プロジェクトを推進してきたグラフィックアーティスト、ジョン前田氏に、One-line.comプロジェクトや、最新のプロジェクトや最近発売された本「Design By Numbers」などについてお話を伺いました。
まずはじめに、自己紹介をお願いします。
ソニーキャリアで、メディアアーツ/サイエンスのデベロップメントプロフェッサーであり、MITメディアラボラトリーでデザイン/コンピューターの助教授をしています。
現在の活動について教えてください。
デジタルメディアのリサーチをしています。実験と研究を通してその特殊な性質を調査しています。
資生堂でのJAVAの作品のように、常に新しく興味深いインタラクティブ作品を発表されていますが、どこからインスピレーションを得るのでしょうか?
インスピレーションは自分の家族(3人の娘・ミカ、リエ、サアヤ)から得ました。
実際のプログラミングや制作はどのように行われるのでしょうか?
全て自分一人で制作しています。
先日、I.D.MAGAZINEのメディア・アワードでも「Tap, Type,Write」がゴールドプライズになりましたが、それを含め、デジタローグから発売されているCD-ROM作品集「リアクティブ・ブック」シリーズについて教えて下さい。完結編とされる「Mirror, Mirror」は、どのような作品になりますか?
「Mirror, Mirror」は、現在製作中です。
ウェブ上での実験的コミュニケーションプロジェクト「One-line.com」について教えてください。
コラボレーションとコミュニケーションの見解から、ネットワークの世界の特殊な側面を概念化するひとつの方法として3年前に始まったプロジェクトです。
東京、ギンザ・グラフィック・ギャラリーでの企画展はどのようなものになりますか?
10台のiMacが設置され、約100メートルの長さのプリント作品が見られることになるでしょう。
最後に今後の予定などを教えてください。
「Design By Numbers」という本を、その分野へのイントロダクションとしてMITプレスから今年発売しました。現在は、メディアの構造の哲学を解説する新しい本を制作中です。
Text: Mayumi Kaneko