アンドレア・クルーズ

PEOPLEText: Shotaro Okada

パリを拠点に活動するファッション・ブランド、アンドレア・クルーズ。ストリート感に溢れるこのブランドは、モードの中心地パリで異彩を放っている。パリ・ファッション・ウィーク中に出会い、その躍動感に満ちたプレゼンテーションに心を奪われた身として、是非ともインタビューしたいと思い、まるで秘密基地のようなスタジオに足を運んだ。そして、創立者のマルーシア・レベックにお会いし、この刺激的なブランドのストーリーを聞くことができた。

アンドレア・クルーズ
Photo: Shotaro Okada

2002年に生まれたアンドレア・クルーズは、エネルギー盛んで、創造性にあふれた架空の活動家。その服をまとえば、老若男女、ヘテロやゲイなんて関係なく、誰だってアンドレア・クルーズになれる。パリの街の喧噪がそのまま現れたかのような、グラフィカルでユニークなシルエットの服は、このブランドの自由なクリエーションから生まれている(案外パリはノイズの多い街であるのだ)。

Andrea Crews SS 2012Andrea Crews SS 2012Andrea Crews SS 2012Andrea Crews SS 2012Andrea Crews SS 2012Andrea Crews SS 2012

アンドレア・クルーズ 2012春夏コレクション

このブランドは、オリジナルのグラフィックに加え、ヴィンテージのカスタマイズも行なっており、ひとつひとつに人の温もりが通っている。スタジオのスタッフの手によって、まるでグラフィティを描くように、即興的かつ実験的に作られる衣服。スタジオ内では、いくつかの服に袖を通したのだが、日頃忘れがちなファッションが持つ躍動感やエネルギーを十分に感じることができ、非常に刺激的であった。

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アンドレア・クルーズ 2012春夏コレクション

『年を取るとともに太っていくわ、相撲の力士のようにね』と、将来の展望をマルーシアは冗談めかして言っていたが、パリファッションウィークの会期に合わせて制作を発表するようになったり、世界各地でイベントを行なったりと、精力的に活動の幅を広げている。ご存知の通り、パリのファッション・スタイルは、保守的なのが常。この街で独自の制作を続ける、アンドレア・クルーズの存在は大変貴重であると思わずにはいられなかった。

インタビュー中、マルーシアが自らの活動を「オルタナティブ」と述べていたように、アンドレア・クルーズは、世の主流にはない、別の「何か」を支持する世界中の人々と確実に繋がっているのだ!

Andrea Crews Studio
住所:25 rue de Vaucouleurs, 75011 Paris
TEL:+33 (0)1 4221 3636(プレス)
https://www.andreacrews.com

Text: Shotaro Okada

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