NIKE 公式オンラインストア

KENSHIN

PEOPLEText: Akihiko Hamada

「JAPAN HAIR DONATION & CHARITY」の設立や活動に対する思いを聞かせてください。

JAPAN HAIR DONATION& CHARITY」は、日本で初めての唯一、小児がんや無毛症、不慮の事故等で髪の毛を失った子供達や女性に医療用かつらを提供、サポートし、人毛髪のドネーション(寄付)を受け付けるNPO団体です。

「JAPAN HAIR DONATION& CHARITY」では、小児がんの治療、先天性の脱毛症、無毛症、事故等の理由により頭髪を失い苦しむ18歳以下の子供達に医療用カツラを提供し社会復権をサポートし、子供達の人権を守ることを目的としており、同時にがん治療、不慮の事故等で髪の毛を失った女性にも同じ目的のもとカツラの提供し、女性の社会復権をサポートする特定非営利活動法人として活動しています。

最初はこれまで私を育て、これからも多くの優秀なヘアスタイリストを育て続けるであろう、「髪」にできる限りの恩返しをしたい、との考えから、美容技術や美容知識などを使い、サロンでの小規模な活動や海外の団体への寄付からスタートしました。しかし「気持ち」や「小規模な活動」だけでは、これから未来に渡って、しっかりとした活動を続けて行くことが難しいのではないか?という「現実」にボランティア活動を続けていく中で行き当たったのです。

重い病気や治療、投薬によって「髪」を失われた方々に対して、可能な限り長期のサポートに取り組む為、様々な方向から検討しました。そして必然性に導かれる様に、特定非営利活動法人(NPO法人)の立ち上げという選択肢へと行き着きました。しかしそれらは我々の他の活動のPRであったりコマーシャルの一環としての物では全く無く、純粋に「人助け」というものでしかない為、今でも手探りで粛々と地道に努力と活動を続けています。

KENSHIN_04.jpg

ヘアスタイリスト、ビューティエディター、サロンプロデューサーとしてさらにNPO法人としての活動などそのフィールドを無限に広げていますが、それぞれに違いはありますか?

現在、あらゆるクリエィティブワークは個人ではなくチームで行われています。例えばエディトリアルでの撮影には、エージェント、プロダクション、エディター、フォトグラファー、スタイリスト、モデル、メイクアップアーティスト、アシスタントなど様々な人が関わりビジュアルを作っていきます。

それはサロンにおいても、非営利団体活動においても同じ事が言えます。実は私の活動フィールドは様々に見えますが、私の中では全て繋がっていて、円となっている出来事に関わっています。しかもその軸はヘアというモノでしかありません。

そういう面においてチームの一員として活動している訳です。しかもそれは全て結びつき、私にとって良い方向に向かっています。

最後に今後KENSHINさんのような、世界をまたにかけて活躍するヘアスタイリストを目指される人達へ、アドバイスなどあればよろしくお願いします。

この仕事は誰でもができる仕事ではなく、常に努力し続ける才能を要します。自分の仕事を愛し、ヘアに尊敬の念を持つ事であると考えます。

THE SALON
住所:大阪府大阪市北区豊崎3-8-18
営業時間:10:00〜20:00 (日・祝日19:00まで)完全予約制
定休日:毎週月曜日、第三火曜日
TEL:06-6359-3779
http://www.thesalon.jp

Text: Akihiko Hamada

【ボランティア募集】翻訳・編集ライターを募集中です。詳細はメールでお問い合わせください。
MoMA STORE