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リ・ミン

PEOPLEText: Ralph Yuu

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なぜ「アップルマン」や「ドリアンマン」ではなく「バナナマン」なのでしょうか?思いつきですか?

ただの思いつきというわけではないですね。かなりの時間を費やして多くのフルーツの名前を聞いて試してみました。例えば、ドラゴン・フルーツ。非常に独裁的ですが、私の性格に合いませんでした。マンゴスチンは幻想的なイメージも持っています。ピーチは、もし私が「ピーチマン」と呼んだら、絶対に女々しく見られ、おそらくゲイだと思われるでしょう。グレープは、非常に色が美しく、文字の構図も非常に落ち着いていますが、痔の隠喩として使われていますので、私が「痔持ちの男」になってしまいます。その後、バナナを食べたときに、非常に興味深い果物だと思いました。第一に、卑猥な印象を持ちませんでした。第二に、ヨーロッパでは気分の落ち込みを防ぎ、ダイエットにも効くということから、「幸せの果物」として、非常に気に入られています。また、「学問の果物」としても知られ、ブッダがバナナを食べて賢くなったと言う伝説が残っています。ですので、バナナマンは、飽きられた人間でもないし、使い古された人間というわけではないのです。

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北京の「フライング・アート・センター」の「フライング・パレス」展に参加されていますよね。イベントは、過去の展覧会などのかたちや環境を超越した奇抜なフォームを使用しています。この上映については、意図的に低品質で、技術的におおざっぱで、からかったようなスタイルのように見えます。今回の映画は「フライング・パレス」スタイルを継承したものですか?

今回のように集団で脚本を書いていくと、個々の感覚は弱くなり、結果として全体がミックスされたものになります。個人が落ち着くという考えではなく、レイブパーティのようなものにしたい。それは今後も変わらないフライングのスタイルとなります。しかし、映画だからこそ、低品質、ローテクというある程度の誹謗は、映画システムに応じて改善していくでしょう。

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“レイブパティー”というのは、映画は沢山の要素が詰め合わさってるという意味ですか?

そうですね。一つのスタイルで作成したら、おろらく無駄になってしまうでしょう。観客は血なまぐさいヨーロッパのゾンビに飽きるかもしれないだろうし、日本や韓国の心理的なアプローチも同様です。ビジネスの観点について言えば、我々は商業的な力や人気の映画を作るというのとはかけ離れています。詰め合わせた料理のように、全員の興味をまとめていくと、少なくとも映画は多くのテイストを持つことになるでしょう。映画では、観客に映画から緊張感を感じ取ってもらったり、面白い部分で笑ったり、リラックスして楽しんでもらえることだけを考えています。

「フラインググループ」のインタビュー記事を読みました。この映画には多くの不適切な性描写がありますか?

ハハハ。それは観てのお楽しみです。

Text: Ralph Yuu
Translation: Kazunari Hongo

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