河地貢士
PEOPLEText: Mariko Takei
日常ありふれているものを利用してアート作品を手掛けていますが、いくつかご紹介頂けますか?
僕は僕の身近なものを使って作品を作っています。それはその方が説得力のある作品ができるのではないかと考えてのことです。なので「日常ありふれているもの」という表現は少し意味合いが違ってきます。例えば、アフリカや南極だったら「日常ありふれているもの」は違ってくると思うので。
うまい棒を円空仏風に彫刻した作品です。
うまい仏が、煩悩の数の108まで1体足りない107体集合したものです。
割れたポテトチップスを伝統技法である「金継ぎ」で再生させた作品。Embalming(エンバーミング)とは死体を保全する処置のことをいいます。事故などでバラバラになった身体とかをつなぎ合わせて元の状態に復元したりすることです。
ベビースターラーメンの1袋分をつなぎ合わせた作品。上のポテトチップスの作品と同シリーズです。額装してあるので壁に展示可能です。
ポテトチップス1袋の中で一番大きいポテトチップスを魚拓ならぬ、ポテ拓にとる作品。ポテトチップスは成型のもではなく、ジャガイモをそのままカットしてある種類のものを使用します。メーカー名、販売店名、大きさ、重さ、日付が記載してあります。
今回、金沢にある「G-WING’Sギャラリー」内のアートスペース「パラ:サイト」で、個展「うまい仏〜THE SNACK AGE〜」を開催するそうですね。コンセプトや展示内容を教えて下さい。
タイトルにある「THE SNACK AGE(ザ・スナック・エイジ)」は「スナック菓子時代」という意味です。「軽薄で、モロくて、不健康。まさにこの世はスナック菓子そのものやん」と感じたところからそうしました。
今展示では、過去作から新作までのスナック菓子を素材にした作品シリーズを、15作品ほど展示予定です。上記写真の作品も含め、制作後3年を経過した「百七体旨仏像(充分)」や「うまい仏」のパフォーマンス映像などを展示します。
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