フォルス・ウォール(偽の壁)展
HAPPENINGText: Filip De Haes
かつて貧民救済の施設として建てられ、「聖霊の家」と呼ばれた建物を会場に開催された「フォルス・ウォール」(偽の壁)展。建物は1996年から「フォールカマー」によってオーガナイズされ、展覧会やパフォーマンスが定期的に行われている。
Tim Ryckaert, Spray Paint The Walls, spray painted (negative version), 2009
国際的なアーティストを招聘して開催されたグループ展「フォルス・ウォール」では、それぞれがそのテーマを解釈し、作品制作を行っていた。多くのアーティストの作品は、そのテーマを良く表していたが、私には意図が良く理解できないものもあった。
Nils Nova, Zonder Titel, 2009
建物に入ってすぐ最初に目に飛び込んできた作品は、ティム・リッカートのスプレーで描かれた詩。そして通りからも見える大きな部屋へ続く。そこには、その部屋自体の圧縮したパノラマ写真が、正面の窓の反対側の壁に展示されていた。この作品は、ニルス・ノヴァ(スイス)によるもの。
Aam Solleveld, Untitled
中庭から見ることができたのは、建物の左側に展示されたアダム・ソルヴェルド(オランダ)のレイトレースされたキッチンというミニマリスティックな作品。
他にもケリー・コーパーリング(アメリカ)やエリック・デ・ヴェリ(ベルギー)のビデオアートや、インスタレーション作品などが展示されている。
入場は無料、今月22日まで開催しているので近くへ来た際はぜひ訪れてみて欲しい。
Valse Wand exhibition
会期:2009年10月4日(日)〜11月22日(日)
会場:Voorkamer
住所:H. Geeststraat 7, 2500 Lier, Belgium
https://www.voorkamer.be
Text: Filip De Haes
Photos: Filip De Haes