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グラム

PEOPLEText: Victor Moreno

アレクシス・ホルムとアンナ・ステンヴィに最初に出会ったのは、2007年に開催されたストックホルム・ファッション・ウィークのアフターパーティーでのことだ。モヒート(カクテル)が振る舞われたにもかかわらず、珍しいくらい穏やかなパーティーだった。二人は真の運命共同体であり、ストックホルムで今最も注目されている有数のクリエイターだ。彼らのオリジナリティ溢れる広告活動やイベントは、ストックホルムの街を刺激してやまない。

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スウェーデンの大手ファッションブランドでバイヤーとして活動していたアレクシスは、ストックホルムの2年間で学んだ建築/デザインの知識に加えて、フットウェアの小売業における幅広いノウハウを手にしていた。アンナはロンドン・カレッジ・オブ・ファッションにおいてファッション・マーケティングで学位を取得。イベント・マネージメントや広告宣伝、服飾販売に携わった後、H&Mのバイヤーを努めた。彼らは、そこから得た確かな経験を基に、意を決して独自ブランド立ち上げる。30歳手前あたりのことだ。そのわずか2年後、「グラム」は4カ国で販売されるまでに成長し、さらに6シーズンが過ぎた現在は、15カ国以上、120店舗で取り扱われ、オンライン・ストアもオープンしている。

そんな、勇気があって、知的で、最高に楽しくて魅力的な2人のインタビューを紹介しよう。

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ブランドの紹介をお願いします。

2005年にアレクシス・ホルムとアンナ・ステンヴィによって立ち上げられたグラムは、独自のユニークなスタイルが持ち味の、デザインにこだわったフットウェアブランドです。新しい素材とカットを使って表現された、ストリートスニーカーの新しい解釈は、今までとは完全に異なると同時に、不思議と親近感の湧くものです。2006年に発表した5色展開、3スタイルの小さなデニムコレクションから全ては始まりました。そのときは、600足がスウェーデン内の厳選されたショップで販売されましたが、それから5シーズンを経た現在、グラムは15カ国以上、120店舗を通じて販売されています。

2人がこの仕事を始めることになった経緯を教えて下さい。

一緒に仕事をすることになったのは必然でした。2人とも、自分たちで何かをやる必要性を感じていたのだと思います。そしてその事に意味を見出した以上、押しとどめるものはありませんでした。

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グラムは2005年以来インターナショナルに成長してきましたね。

私たちはかなり早い時期にインターナショナルに展開してきました。実際早過ぎたくらいかもしれません。2シーズン目にはすでに4カ国で展開していました。それは素晴らしいことでしたが、設立後間もない小さな会社にとっては混乱を極めた状況でもあり、短期間に多くのことを学ばなければなりませんでした。

2人にとって今一番大きなマーケットはどこですか?

おそらくスウェーデン、アメリカ、日本、それに加えてオーストラリアでしょう。今まで日本にはあまり進出していなかったのですが、09年の秋冬コレクションにとっては2番目に大きなマーケットになります。

マーケットごとの違いは何ですか?

分かりやすいところでは季節です。オーストラリアなど、南半球の国で展開するときには北半球とは反対になりますからね。それ以外ではマーケットごとの売れ筋に大きな違いは見られません。私たちは幅広く商品を取り揃えていますし、各マーケットの業者は大抵全ての商品を少量ずつ仕入れていきますから。ただ、日本ではこの09年の秋冬シーズン、スエードがかなり好まれる傾向にあったようですが…。

グラムの商品が置かれている世界各地のショップで、特に気に入っている所をいくつか教えていただけますか?

コンクリート(オランダ)、ユナイテッドアローズ(日本)、ハーヴェイ・ニコルス(香港)、アーバンアウトフィッター(アメリカ)。

スウェーデンのブランドであることにアドバンテージを感じますか?

時々ですが感じます。私たちがスウェーデンの他の素晴らしいブランドと並べるよう模索しています。

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