イケア50周年記念展
HAPPENINGText: Victor Moreno
あなたは一目見て、利益を得ることを目的とする企業の製品が、どのようにしてアートになってしまうのか、そして、イベントとアート展の境目はどこにあるのかという疑問を抱くだろう。
モルテン・キャステンフォーズによるこの美術館と、キュレーターのステファン・ベングストンが表現したかったのは、現象と革新、そしてそのデザイナーたちという、第二次世界大戦後にスウェーデンを世に広めたイケアのストーリーだ。
展覧会の期間中には、オリジナルとコピーや、美学の基礎、環境と制作の側面などの問題についてディスカッションを行う、幅広いセミナープログラムが行われた。
また、この展覧は、時代ごとのスウェーデンのライフスタイルを紹介する上でも大きく成功した。イングヴァル・カンプラードについてのストーリーはまるでおとぎ話のようだ。ここでは、スモーランドという、スウェーデンの田舎出身の少年が、どのようにして世界で最も裕福な男となったのかを描いている。彼のホームタウンはエルムタリッドで、このエルムタリッド流ライフスタイルがこうした成功へと導いたのだ。
© IKEA
リリエバルク美術館は、スウェーデンのフォルクヘンメット(スウェーデンの政治概念)の出現から、現代、そしてグローバル化が進んだ未来まで、近代社会の発展の影響を受けるものに大きく注目している。この展覧会は、イケアの製品の素晴らしさはもちろん、広く知られていることまでと幅広く扱っている。
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