第3回 ピクトプラズマ・カンファレンス
HAPPENINGText: Ayako Yamamoto
一際目立っていたAJ FOSIKの作品。”アメリカの民俗芸術の文化的、伝統的なアイコンをモチーフに現代の新しいトーテム、シンボルをつくりだそう”という試みと説明されていたように、一枚一枚色を塗った木片で形作られているシンボリックな動物は、展示場という人工的な建物の中にあっても、どこか自然を感じさせる力強さがあった。
フランス出身のアーティスト、イラストレーター、ミュージシャンでもあるショボショボの作品。平面である絵と立体的な体というパラドックスがテーマの「Paradox of Corporeality」のコーナーにぴったりだ。
リンゼンのゴーカートは「Get into Character」のコーナー。ひっそりと息をひそめているように見えたキャラクターたちが、照明が赤、青と音楽にのってかわると動きだし、ウサギの目は光り、もちろん人が運転しているのだが、まるで命をふきこまれたキャラクターが自由自在に動きまわっているように見えた。
サマータイムがはじまり、日が一段と長くなったベルリン。展覧会は5月3日まで開催されている。キャラクターが好きな人もそうではない人も、ぜひ足を運んでみてはどうだろうか。どっぷりとピクトピアの世界につかったあとに、ティアガルテンを散歩すれば、お気に入りのキャラクターがどこか樹々の間からこっそりこちらをうかがっている姿が頭に浮かぶかもしれない。
3rd PICTOPLASMA CONFERENCE
FESTIVAL OF NEW CHARACTER WORLDS
会期:2009年3月19日(木)〜21日(土)
2009年3月20日(金)〜5月3日(日)(EXHIBITION)
会場:Haus der Kulturen der Welt, Berlin
住所:John-Foster-Dulles-Allee 10, 10557 Berlin
https://www.pictoplasma.com
Text: Ayako Yamamoto
Photos: Ayako Yamamoto