ジュリア・マスバーナット
PEOPLEText: Gisella Lifchitz
クイツカ・スカラーシップへの参加、数々の特別賞の受賞、多くのギャラリーでの作品の展示などを通して一流と認められてきた彼女は、『認められるのはとても大切なこと。それが前進し、作品を作り続けるエネルギーになっています。』と語る。
テラッツァ・レッドについて教えてください。
テラッツァ・レッドは、友人たちのそれぞれ独立した作品を集約したものです。共同作業だったので、活動している時はとても楽しかったですね。若い作家の未刊行の本を出版したりもしました。
どこからインスピレーションを得ますか?
街ですね。人とのつながりや物事が動いているのを感じていないと駄目なんです。世の中から孤立したくないから。
作品におけるテーマはなんですか?
インタラクティブであろうとなかろうと、遊び心のある材料を使うことですね。子供っぽいかもしれないけど、私のすることを掘り出してくれるのは子供たち。作品のテーマは、色も音も、全部自分の経験と知覚がベースになっています。皆さんにも私の作品の中に入って、参加してもらいたいです。
偶然や危険と隣り合わせに仕事をするのは好きですか?
そうですね。自分じゃ見ようとしても見られないもの、サプライズを常に求めています。これからの人生何が起こるか、明日何が起こるかなんて誰にも分からない。こういう風に仕事をしていて一番楽しいことって、どこへ向かっているかなんてハッキリとは分からない所なんです。
別れ際、ジュリアの付けた大小の飾りは、彼女の紡ぎ上げる世界で包まれていた。その模様は、外の世界の煩わしいものと彼女を引き離し、内面から湧き出る、彼女の暖かいけど不意の笑いを映し出していた。
遠い昔の響きと未来的な響きを持つもの。
まるで、彼女のアート、日頃の作品を通じて「一緒に旅行しない?」と言われているようだ。
Text: Gisella Lifchitz
Translation: Tatsuhiko Akutsu
