マジカル・キャンプ 2007

HAPPENINGText: Emi Honma, Madoka Suzuki, Manami Okumura

除々に寒さも強まってきたころ、メインステージでは札幌の現代美術ギャラリー、CAIのプロデュースによるアートパフォーマンスが行われた。サプライズアーティストである札幌交響楽団コンサートマスターの大平まゆみが黒のドレス姿で登場。

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Mayumi Ohira

端聡デザインによる、次々変わっていく躍動感のある映像がスクリーンに映し出される中、バッハの名曲「シャコンヌ」を披露。観客をクラシックの世界に引き込んだ。寂しく物悲しい曲は、頬をすべる冷たい夜風のようでもあり、映像と相まって幻想的なステージとなった。

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1945 a.k.a KURANAKA

続いて、1945 a.k.a KURANAKA。DJブースから発せられる音は刻々と変化していく自然を表しているようで、鳥の声、雷、夕暮れに雨を思わせる足下から這い上がってくるような重低音に時折見えるやわらかな音。まさしく今その場にいて肌で感じている自然を耳で感じているようであった。暗闇と音に包まれ、夜のステージもしだいにウォームアップしていく。

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OKI with Dub Ainu Band

そして万を持して登場したのは、国内外から高い評価を受けている、DUB AINU BAND。樺太アイヌの伝統的楽器「トンコリ」の伝承者 OKI(オキ)が率いるアイヌ発ダブ・ロック・バンド。OKIは歌詞を語りかけるようにやさしく歌いかける。旭川を中心としたアイヌの伝統曲とオリジナル曲を披露した。アイヌの伝統音楽をロックやレゲエ等の他のリズムと融合することで、心地いいがとても力強い、全く新しい音楽で会場を盛り上げる。大自然、母なる大地を想像させる彼ら音楽は、やさしい風のように会場内を包み込んでいた。また、ステージ衣装や本人手作りのトンコリなど、アイヌ民族の文化や誇りも感じることもできた。

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