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サマーケース 2007

HAPPENINGText: Julio Cesar Palacio

2日目のフェスティバルは初日と同様にエキサイティングなものになった。ターミナルOでは早い時間にマンチェスターのベテランミュージシャン、ジェイムスを見ることになる。
観衆は彼らの80’sからのビッグヒットを覚えていたのだ、かなりの盛り上がりを見せていた。

The Jesus and Mary Chain
Jesus and Mary Chain

ターミナルHでのベテランミュージシャン達によるコンサートは続き、ついに再結成したジーザス・アンド・メリー・チェインが登場した。オープンエアースペースは彼らの名曲レパートリーを熱心に聴こうという人々でいっぱいで、もちろん彼らが孤立を感じることはなかった。

Jarvis Cocker
Jarvis Cocker

カリスマ的、そしてアイコンであり続けるジャービス・コッカーは、パルプの過去を消し去ったかのように成熟したアーティストとして現れた。彼の魅力と一風変わった曲で観客を魅了し、素晴らしいシンガーソングライターになったという印象を残していった。

The Gossip
The Gossip

ザ・ゴシップによるショーはかなり強く印象に残るものであり、このフェスティバルの中で最も衝撃を与えたバンドだろう。ライオット・ガールの記憶とともに、彼らのパンク精神、そして莫大なエネルギーを持つシンガーは観客を奮い立たせ、最初から最後まで飽きることなく楽しませていた。見事である。

DJ Shadow
DJ Shadow

DJ シャドウによる洗練されたミックスを聞ける時間になった。ビッグオープンエアーステージでのショーはテクニックとエモーショナルな表現のデモンストレーション。ラップとインディー音楽を組み合わせた素晴らしいサンプルと素早いスクラッチを見せた。

Air
Air

その後立ちっぱなしの観衆は座りながらリラックスして聞ける場所を探し求めたのか、フレンチマスター、エールによるサウンドと空間をゆっくり味わっていたようだ。熱狂的な雰囲気が続く日々の中で、ピースフルで、少し変わった時を過ごすことができるのもまたフェスティバルの醍醐味である。

Kaiser Chiefs
Kaiser Chiefs

ひとやすみの時間は終わり、エネルギーがブリティッシュバンド、カイザー・チーフスによりまた戻ってきた!観衆は彼らのヒット曲を熱狂的に歌い続け、大きな成功を証明して見せた。

The Chemical Brothers
The Chemical Brothers

ターミナルEに別れを告げるべく、集団のための音楽の名人、ケミカル・ブラザーズがついに登場した。彼らは常に我々の一歩先を行っている。そしてそれは時に良く、時に悪い方向にもいくのだが、今回のショーはとても心地のよいミュージックカクテルの組み合わせで、特にオーディオヴィジュアルは心に残る素晴らしく印象深いものだった。

気がつけばすでにこんなに時間がたっていたのだ、人々は音楽とヴィジュアルを心いくまで堪能したようだ。サマーケース2007は大成功を収めて幕を閉じようとしている。

今回で見せてくれた素晴らしいテイストを保ち、そしてフェスティバルとしてさらなる成長を見せてくれることを心から今後のサマーケースに望む。

SUMMERCASE 2007
会期:2007年7月13日(金)、14日(土)
会場:Boadilla del Monte (マドリード), Parc del Fòrum (バルセロナ)
https://www.summercase.com

Text: Julio Cesar Palacio
Translation: Junko Isogawa
Photos: Julio Cesar Palacio

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