カワニシタカヒ
PEOPLEText: Yurie Hatano
作品をいくつか紹介してください。
今回の展示のために制作した作品からご紹介します。
上)JAPANESE 下)PIGHEAD © 2007 takahi kawanishi/phil
上)逆版画的な作品、ですね。(*版画の版のような、という意味)
そこから、削る、破る、燃やす、縫い合わせる、という行程を加えることによって、崩れたバランスを敢えて、国旗というモチーフに与える。解釈の仕方はあくまで受け手に任せます。
下)自分の中で「横」という絶対的なイメージに当てはまったモチーフが“豚”だったんです。そのモチーフに時間を与えることによって、圧倒的な存在感を生み出した作品。
TRASH GOLD © 2007 takahi kawanishi/phil
今回のSHIFTカバーに提供した「MATERIALS」の更なる再構成(解釈)とも言えます。展示の作品というよりディスプレイとして制作しました。
展示やオープニングはどのようなものになる予定ですか?
現段階では正直予定の事なんか分からない。当日の匂いや音、温度、肌で感じるものや空気感、気分によって変わるものだし、変えないといけないことなので頭の中にイメージはあるが、あくまで柔軟に保っているのでこれに関しては答えづらいし、本人が語るよりも観る側の自由をとりたい。
ただ、「ひずみ」を感じさせると思う。
今月のSHIFTカバーについて教えてください。
タイトルは「MATERIALS」。様々な固定方法で貼り付けられているひとつひとつのアイテムは単体ではあまり価値を見出さないが、再構成して飾り直すことによって違う角度での“何か”を生み出す、コラージュ的な作品です。
現在の表現に影響を与えた人や物、出来事はありますか?
基本的に「影響を与えた人や物」と聞かれたら全て。善し悪し関係なしに全てに深いところで反応してしまう(疲れるけど)。そこでなにを取り入れるかだと思うので。
抽象的でひねくれていると誤解を招くと思うので、あえて言うと「一般的に必要とされなくなったモノ」。
今後の活動予定や、計画はありますか?
今年中にパリの某所で作品新たに個展予定。東京でも新たに個展を予定しています。
あと大人になる。
最後に読者にメッセージをお願いします。
たまには一つ前の駅で降りて、そこから歩いて帰れば。
Text: Yurie Hatano
