岐阜おおがきビエンナーレ 2006
HAPPENINGText: Yurie Hatano
来たる10月6日から15日にかけて、第二回目となる国際メディアアート・フェスティバル、岐阜おおがきビエンナーレ2006が開催される。
今回は、メディアアートのキュレータ、批評家として国際的に活躍するグナラン・ナダラヤンと情報科学芸術大学院大学でメディア美学の教鞭をとる吉岡洋の二人がディレクションを行う。「じゃんけん」という遊びを非西欧的で柔軟な神話的発想としてとらえなおし、ビエンナーレの全体テーマとして掲げる。
Raqs Media Collective “Five Pieces of Evidence” Venice Biennale, 2003 Photo: Monica Narula
このビエンナーレの特徴は2つ。ひとつは、近年、急速な勢いで伸び、世界から注目を集め始めたシンガポール、タイ、フィリピン、インドネシア、インド、中国、韓国など、アジアのメディアアーティストにスポットをあてる、日本では初めての展覧会となること。そして、これらの展示を岐阜県大垣市の街のなかに点在する様々な場所を使って展開していくこと。
“False Securities 5” Collaboration with Evan Tan and Chong Li-Chuan, Singapore, 2006
また他にも、日本やその他の国のアーティスト、IAMAS(情報科学芸術大学院大学、岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー)の学生、卒業生による作品展示やパフォーマンス、ワークショップ、シンポジウム、アーティストトークなども予定されている。今回のために独自に開発するスタンプラリーや特別仕様のバスで行うサウンドイベントなどは、IAMAS企画ならではの最新の情報テクノロジーと斬新なアイディアを生かしたものになる。
岐阜おおがきビエンナーレ2006
会期:2006年10月6日(金)〜15日(日)
会場:大垣市内各所
入場無料
主催:IAMAS、岐阜県、大垣市、財団法人自治総合センター
ディレクター:吉岡洋、グナラン・ナダラヤン
問い合わせ:IAMASメディア文化センター
TEL:0584-75-6606
https://www.iamas.ac.jp/biennale06/
Text: Yurie Hatano