「無規律(手に負えない):デザインの最前線におけるアートの地位」展
HAPPENINGText: Terevision Ruiz
展覧会は以下の4つのコンセプトで分けられている。
1)コード:言語、コード、記号などを用いて、アイディアを伝える新しい方法を探求するアーティストの作品を見ることができる。これは、現状の規制に挑戦に挑戦し、社会の混乱を引き起こす可能性があるものも含まれる。アーティストが持つアイディアについて話し合うことができるような、新しい方法の発見が目的。アーティスト:ナイア・デル・カスティーロ、テーテ・アルヴァレズ、ジュアミ・プレンサ他。
2)シーン:環境と新しい住居の関係性を表現した作品によって構成される。建築家のアナ・ミアやエミリー・パドロス、それにデザイナーのバサバ、クスアン・アンレオ、マーティン・アズアなどの作品を見ることができる。
3)プリテンス:広告や消費者のアイテムをかなり大きくすることができる架空の世界。アーティスト:アリシア・フラミス、エル・ピエロ、ジョアン・モリー、マイダー・ロペツ他。
4)サーフェイス:ロゴ、タイポグラフィー、ファッション、ビデオゲーム、映画…。アートは常にアート自体の存在を明白にしてくれる新しい方法を模索している。アーティスト:ミギュエル・アンジェル・ガウエカ、アナ・ローラ・アラエツ、カス・ガルシア・フライレ他。
5)イノセンス:ユーモアと曲解をイノセンスと融合。アーティスト:ニュリア・マークエス、ヘルター・セラーノ、カルレス・コンゴスト、ベネ・ベルガード他。
Miguel Angel Gaueca, I am a Picture of a Picture of a Picture…, 2002. Cibachrome, 100×100 cm. Collection ARTIUM Álava. Vitoria-Gastéiz. Photo: Gert Voor in’t Holt
ルールからはみ出て新しい基準を作るというのは、それだけでも十分にやりがいのあること。そしていつの日か、それがアートや音楽、建築、ファッション、はたまた創造に関連した分野を作り出すものとなるのだ。そういった点からすると、この展覧会はアートの将来を垣間見ることができるチャンスかもしれないし、何かを作り、探究する際のインスピレーションを得ることのできる場かもしれない。やり方次第で、未来は右にも左にも、そして真っすぐにも進んで行くのだ。
The Undisciplined: Art’s position on the borders of design
会期:2003年7月11日(金)〜10月9日(木)
時間:11:00〜14:30 / 17:00〜21:00(月曜日休館)
会場:Museo de Arte Contemporaneo de Vigo (MARCO)
住所:54 Rua Principe, Vigo, Spain
TEL:+34 986 113 900
https://www.marcovigo.com
Text: Terevision Ruiz
Translation: Sachiko Kurashina
