SHIFT 2003 カレンダー
Omar Rodriguez
オマー・ロドリゲス。26歳のスペイン人、クリエイティブ・テクノロジスト。また、デザイナー、イラストレイター、コンピューターエンジニアとしても活躍。現在は、マドリッド市内にある広告代理店でインタラクティブ・ウェブ・プログラマーとして活動を行っているが、インタラクティブ・グラフィックの調査の為に、来年にも東京に拠点を移す予定。
作品解説:この作品では、情報を理解したり、伝えたりするという、様々な方法ではどのような試みが可能か、ということに挑戦してみたいと思いました。僕の自画像を使っていますが、これはキャンバスとオブザーバーの両方に描きました。基本的なものとしての線、というビジュアル的なインフォメーションを持つ、ユニークなアイディアがこの作品には込められています。
興味がある分野というものは、基本的に分析、区別化されるものだと思います。コンピューターを分析することで、その興味がある分野についての表現が可能になると思うのです。色、コントラスト、明るさ、空間、取り囲まれた環境の中でのポジション、意義などが考慮され、これらの情報はひとつのものとして集められ、例えば完成された絵の重要性として、関連性のある情報の「ボリューム」として、自然なそのものの形として、更に実践的な要素として置き換えることができるのです。
この作品の最終段階はコンピューターで仕上げ、情報を発信し、認識することについての新しい見解を表現しています。
Shinya Inamura
イナムラシンヤ。クリエーター。1977年新潟県新発田市生まれ。新潟市在住。新潟大学経済学部卒業。25才。自身のサイトは「everyday icons」。メディアにとらわれず、自分の想像を一番最適な方法で表現したい。嫌いな言葉は、固定概念。
作品解説:この作品は、音楽と液体をイメージして作った。ゆっくりとした流れと、その浮遊感。リズム。そして、そこにある特別な雰囲気を感じ取ってもらえたら嬉しい。
Stephen Crowhurst
スティーブン・クロウハースト。クリエイティブディレクター。展覧会「TEKKO」では、キュレーターも勤める。
作品解説:この作品は、1985年頃の私の妹、サマンサの肖像画です。最近の私のトレンドに大きく影響を及ぼしている、私の過去の作品からヒントを得た題材を含む、自画像シリーズを現在は制作しています。
Thomas Andritschke
トーマス・アンドリヒク。ドイツのデュッセンドルフで活動する31歳のウェブ/グラフィックデザイナー兼イラストレーター。大学では、コミュニケーション・テクノロジーを専攻。
作品解説:この作品では、偶然に見つけた「落とし物」(この作品の場合、私の義父の写真ですが)と、控えめなグラフィックの境界線上にある、エレクトリックフィールドが、クールな上品さを醸し出していると思います。私の作品には、私個人の思いと直観的なものが注ぎ込まれているだけではなく、グラフィック的な要素をほとんどなくすために、ある程度の制限と不必要なものの削減も行いました。
この作品では、私の義父が1967年に撮影した彼の写真を使わせてもらいました。感謝します。
Toshifumi Tanabu
田名部敏文。デザイナー。1976年青森県八戸市出身。都内在住。法政大学経済学部経済学科卒業後、都内デザイン事務所(有)エヌアンドシーにて3年間勤務。2002年2月末退社後、フリーとして同社の仕事に携わった事をきっかけにフリーランスのデザイナーとして活動し始める。現在は、ウェブデザインが中心となっているが、それに限らず活動していきたい。個人サイトは「TBTF」。
作品解説:「新春」。当初からこのテーマに沿って製作していた訳ではなく、私自身のサイトで公開している作品の総集編にしようと思いつつ製作していたところ、新春の風景を思わせるものとなった。これまでの作品は雪や氷で表現した終末的世界を思わせるものが多かったため、その総集編が新たな始まりの季節を思わせるものになるとは自分でも以外であり、何か運命めいたものを感じた作品であった。自分自身にとってもこれからの新たな始まりであって欲しいという願いもこめつつ。
William Tsang
ウィリアム・ツサン。香港で、グラフィックデザイン、ウェブデザイン、イラストレーション、マルチメディアデザインを手掛ける25歳のデザイナー。
作品解説:どんな場所で息苦しさを感じますか?いつその息苦しさを感じますか?何があなたを息苦しく
Shift 2003 Calendar
2002年12月1日発売開始予定
仕様:210 x 210 mm、28ページ
価格:2000円(税込)
Publisher: Shift Production Limited, Japan