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「ハウ・ウィル・アイ・エバー・ビー・シンプル・アゲイン?」展

HAPPENINGText: Amy Franceschini

ショーン・オデルの作品では、イメージの重なりあいの中に、シンプルなアイコンの結び付きを見つけることができる。組み立てられた物語の中では、人間、自然体系、建築的な構造、そして野生生物という要素が融合しているのだ。作品では、現代生活の様々な面とともに、複雑な上下関係のシンボルが物語を形成している。彼は、複雑なアメリカ特有の精神からビジュアル的なシンタックス(統語論)を表現しているのだ。アメリカの神話、西洋文化の拡大、そして創造物との生態学的なつながりのシンボルを融合させている彼の作品。神が想像したものが、この漠然とした図式的なビジュアルシステムの中で、有機的な構造と野生生物とともにひとつになったのだ。- グリフ・ウィリアムズ、ギャラリー16


Left: Jo Jackson, Untitled. Right: Shaun O’dell.

ギャラリーの出口付近にはボブ・リンダーの作品が展示されており、また違った感じで目が覚める思いがする。シンプル性についてもう一度考えてみよう。ジャックと知り合ってから、インターネット上にある未だ曖昧な部分を探究するという、若干ノイローゼ的な共通点を共有してきた。彼が最近注目しているのはアストニアで、私はドュンディンとニュージーランドだ。二人とも、その地のものを購入した経験はないのだが、それでも私達は、最近よくその土地特有の考えを楽しんでいるという状態だ。次回はジャックについて書こうかと思っているが、今回は簡単な紹介で終わらせておこうと思う。

ジャック・ハンレイは素晴らしいアート作品を紹介することに関しては大変長けており、サンフランシスコで素敵なギャラリーを開いている。様々なフェスティバルや催し物にも出かけ、彼おすすめのアーティストや彼らの世界の紹介に力を入れている。ジャックと知り合ってからまだ日は浅いが、彼の積極的な活動にはいつも驚かされている。

最近彼は「グレイトフル・デッドの歴史」という本を読んでいたらしく、その本について語ってくれた。パロアルトというビートカルチャーを育んだカフェシーンの話なのだが、『意図的にはベストなマイナーなカフェシーンだったと思うよ』と彼は語っていた。そして私は、これこそが彼のギャラリーに入った時にあなたが一番最初に受ける印象ではないかと思ったのである。

How will I ever be simple again
会期:2002年8月2日〜31日
時間:11:00〜18:00(日・月曜日休廊)
会場:Jack Hanley Gallery
住所:395 Valencia Street San Francisco, CA 94103
TEL:+1 415 522 1623
jackhanley@aol.com
https://www.jackhanley.com

Text: Amy Franceschini
Translation: Sachiko Kurashina
Photos: Courtesy of Jack Hanley Gallery © the artists

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